デジタル時計を使う場合、ドイツ語表記に要注意

 クリスマスBMJが続きます。もはや医学論文ではなく、ただのコラムです。雑誌の"FILLER(つなぎ)"ですね。

Stuart Carter, et al.
Die another day
BMJ 2013; 347 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.f6973


 4月のある火曜日のこと。われわれは膠原病科の病棟回診で死に直面している患者を診察した。彼はこれまでの治療や病棟スタッフのケアに感謝していた。しかしながら、病棟にあったとある“装置”が彼にとってよくなかった。患者はこう言った。「時計が私に死を伝えてくる・・・」。確かに彼の言うとおり、時計には“DIE(死ぬ)”と書かれていたのだ。
 われわれは、この時計がドイツ語表記であることを発見し、これがドイツ語で火曜日“Dienstag”という意味だとわかった。すぐにわれわれは英語表記の"TUE"になるようボタンを押した。幸運なことに、患者の死にこの時計が影響を与えることはなかった。
デジタル時計を使う場合、ドイツ語表記に要注意_e0156318_19255337.jpg
(文献より引用)


by otowelt | 2013-12-18 12:21 | その他

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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