閉塞性睡眠時無呼吸患者におけるCPAP療法は短期的に中断も可能
2014年 02月 14日
「OSAの患者はCPAP治療を毎日しなければならないと誰が決めた?」と言われれば確かにそうかもしれません。
Valentina A. Rossi, et al.
Is continuous positive airway pressure necessarily an everyday therapy in patients with obstructive sleep apnoea?
ERJ January 31, 2014 erj01802-2013
背景:
CPAP治療を受けている患者の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の進展については限定的なデータしかなく、この治療が毎晩必ず必要なものかどうかはよくわかっていない。
方法:
1時間あたりの酸素飽和度低下指数Oxygen Desaturation Index(ODI)が10を超えているCPAP治療中の125人のOSA患者に、4晩だけCPAP治療をやめるようお願いした。そしてCPAPをやめた4日目の晩に夜間パルスオキシメーターを装着した。このとき、1時間あたりODIが10を超える場合、OSAが遷延しているものと考えた。OSAの再発がなかった患者は、さらにCPAP治療をやめた状態で2週間後にパルスオキシメーターを装着した。
結果:
71%の患者において、CPAPを中断後OSAが再発した(グループ1)。それゆえ、残りの29%はOSAが再発しなかった(グループ2)。グループ2の患者の55%がCPAP中断2週間後、1時間あたりのODIが10を超えた。そのため、45%の患者は再発がないままだった。
多変量解析において、ベースラインにおける高いODI、長期のCPAP治療、現喫煙者、頚部周囲径が大きいことはCPAP中断後4晩目の高いODIと独立して関連していた(すべてp<0.05)。 (文献より引用)
結論:
CPAP治療をやめたあと、3分の1の患者は4日経過してもOSAを再発しなかった。またそのうちの半数程度は2週間経過しても再発しなかった。短期的ではあるものの、OSAの患者の多くはCPAP治療を中断することは可能かもしれない。
Valentina A. Rossi, et al.
Is continuous positive airway pressure necessarily an everyday therapy in patients with obstructive sleep apnoea?
ERJ January 31, 2014 erj01802-2013
背景:
CPAP治療を受けている患者の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の進展については限定的なデータしかなく、この治療が毎晩必ず必要なものかどうかはよくわかっていない。
方法:
1時間あたりの酸素飽和度低下指数Oxygen Desaturation Index(ODI)が10を超えているCPAP治療中の125人のOSA患者に、4晩だけCPAP治療をやめるようお願いした。そしてCPAPをやめた4日目の晩に夜間パルスオキシメーターを装着した。このとき、1時間あたりODIが10を超える場合、OSAが遷延しているものと考えた。OSAの再発がなかった患者は、さらにCPAP治療をやめた状態で2週間後にパルスオキシメーターを装着した。
結果:
71%の患者において、CPAPを中断後OSAが再発した(グループ1)。それゆえ、残りの29%はOSAが再発しなかった(グループ2)。グループ2の患者の55%がCPAP中断2週間後、1時間あたりのODIが10を超えた。そのため、45%の患者は再発がないままだった。
多変量解析において、ベースラインにおける高いODI、長期のCPAP治療、現喫煙者、頚部周囲径が大きいことはCPAP中断後4晩目の高いODIと独立して関連していた(すべてp<0.05)。
結論:
CPAP治療をやめたあと、3分の1の患者は4日経過してもOSAを再発しなかった。またそのうちの半数程度は2週間経過しても再発しなかった。短期的ではあるものの、OSAの患者の多くはCPAP治療を中断することは可能かもしれない。
by otowelt
| 2014-02-14 00:54
| 呼吸器その他