中心静脈カテーテルの先端確認のためのマイクロバブル法
2014年 03月 13日
肝肺症候群の診断のときにふと思いついたことがありました。もしかして中心静脈カテーテルの先端の同定にマイクロバブルが使えるのではないか、と。それ以来中心静脈カテーテルに対するマイクロバブルのことはすっかり忘れていましたが、中心静脈カテーテルの先端同定のために使用するという短報が出ていました。
すぐに胸部レントゲンが撮影できない状況下では、マイクロバブル法はかなり有用だと思います。
ちなみにこの論文には胸部レントゲンと比較してコストも抑えられると書いていますが、結局胸部レントゲンは撮らざるを得ないのが現状です。
Wen, Ming, et al.
Agitated Saline Bubble–Enhanced Transthoracic Echocardiography: A Novel Method to Visualize the Position of Central Venous Catheter
Critical Care Medicine:March 2014 - Volume 42 - Issue 3
概要:
内頸静脈の中心静脈カテーテルの留置における尖端確認の目的でマイクロバブルを用いたエコー検査(agitated saline bubble–enhanced transthoracic echocardiography:ASBTE)を実施した。202人の患者で、合計219例の内頸静脈中心静脈カテーテルをエコーガイド下で留置した。留置後、マイクロバブルをカテーテルに注入し、エコーで確認した。なお、マイクロバブルは20mLのシリンジに19mLの生理食塩水と1mLの空気を入れて急速混和、残余気泡は注入しないように注意してマイクロバブルのみを注入するようにした。これによって、注入後にすぐに右心にマイクロバブルが同定されればカテーテル先端は問題ないと判断。最終的には胸部レントゲン撮影を行い、カテーテルを確認した。
結果的に、2例のみカテーテル尖端の異常がみられた。この2例ともにマイクロバブル同定の遅延がみられた。ほかの成功例ではすみやかにマイクロバブルが同定された。 (文献より引用:右室のマイクロバブルエコー像)
すぐに胸部レントゲンが撮影できない状況下では、マイクロバブル法はかなり有用だと思います。
ちなみにこの論文には胸部レントゲンと比較してコストも抑えられると書いていますが、結局胸部レントゲンは撮らざるを得ないのが現状です。
Wen, Ming, et al.
Agitated Saline Bubble–Enhanced Transthoracic Echocardiography: A Novel Method to Visualize the Position of Central Venous Catheter
Critical Care Medicine:March 2014 - Volume 42 - Issue 3
概要:
内頸静脈の中心静脈カテーテルの留置における尖端確認の目的でマイクロバブルを用いたエコー検査(agitated saline bubble–enhanced transthoracic echocardiography:ASBTE)を実施した。202人の患者で、合計219例の内頸静脈中心静脈カテーテルをエコーガイド下で留置した。留置後、マイクロバブルをカテーテルに注入し、エコーで確認した。なお、マイクロバブルは20mLのシリンジに19mLの生理食塩水と1mLの空気を入れて急速混和、残余気泡は注入しないように注意してマイクロバブルのみを注入するようにした。これによって、注入後にすぐに右心にマイクロバブルが同定されればカテーテル先端は問題ないと判断。最終的には胸部レントゲン撮影を行い、カテーテルを確認した。
結果的に、2例のみカテーテル尖端の異常がみられた。この2例ともにマイクロバブル同定の遅延がみられた。ほかの成功例ではすみやかにマイクロバブルが同定された。
by otowelt
| 2014-03-13 00:40
| 集中治療