ネーザルハイフロー併用下気管支鏡の報告
2014年 08月 26日
ケースシリーズですが、実臨床に即した論文だと思います。参考にさせていただきました。
Miyagi K, et al.
Implementation of bronchoalveolar lavage using a high-flow nasal cannula in five cases of acute respiratory failure
Respiratory Investigation, in press, doi:10.1016/j.resinv.2014.06.006
背景:
近年の臨床プラクティスにおいて、鼻腔高流量酸素療法(HFNC、ネーザルハイフローなど)は成人の呼吸不全の患者において酸素化を改善するとされている。しかしながら、急性呼吸不全時にHFNCを用いて気管支鏡を行うことはこれまでに報告されていない。われわれは、HFNC下で気管支鏡を施行できた急性呼吸不全の5症例を報告する。
概要:
5人の患者(1人が女性、4人が男性)は、57歳から79歳までの患者で、P/F比は144~221であった。検査後、1人はHFNCを中止することができ、2人はHFNCのFiO2を減ずることができた。BALによって3人の診断が確定できた。残りの2人についてはBALは診断に有用であった。
Case1:肺胞蛋白症:FiO250%・50L/min
Case2:好酸球性肺炎:FiO280%・40L/min
Case3:びまん性肺胞出血:FiO260%・35L/min
Case4,5:薬剤性肺障害:FiO295%・30L/min、FiO250%・50L/min
5例のうち、1人のみが気管支鏡から16時間後に非侵襲性換気を要した。
Miyagi K, et al.
Implementation of bronchoalveolar lavage using a high-flow nasal cannula in five cases of acute respiratory failure
Respiratory Investigation, in press, doi:10.1016/j.resinv.2014.06.006
背景:
近年の臨床プラクティスにおいて、鼻腔高流量酸素療法(HFNC、ネーザルハイフローなど)は成人の呼吸不全の患者において酸素化を改善するとされている。しかしながら、急性呼吸不全時にHFNCを用いて気管支鏡を行うことはこれまでに報告されていない。われわれは、HFNC下で気管支鏡を施行できた急性呼吸不全の5症例を報告する。
概要:
5人の患者(1人が女性、4人が男性)は、57歳から79歳までの患者で、P/F比は144~221であった。検査後、1人はHFNCを中止することができ、2人はHFNCのFiO2を減ずることができた。BALによって3人の診断が確定できた。残りの2人についてはBALは診断に有用であった。
Case1:肺胞蛋白症:FiO250%・50L/min
Case2:好酸球性肺炎:FiO280%・40L/min
Case3:びまん性肺胞出血:FiO260%・35L/min
Case4,5:薬剤性肺障害:FiO295%・30L/min、FiO250%・50L/min
5例のうち、1人のみが気管支鏡から16時間後に非侵襲性換気を要した。
by otowelt
| 2014-08-26 00:40
| 気管支鏡