COPD急性増悪の原因微生物としてウイルスも重要
2014年 09月 22日
ウイルス感染で体温が高いのはわからなくもないのですが、CRPは実臨床と少し違った印象でしょうか。
Tristan W. Clark, et al.
C-reactive protein level and microbial aetiology in patients hospitalised with acute exacerbation of COPD
ERJ September 3, 2014 erj00922-2014
背景:
ウイルスも最近もCOPD急性増悪を起こしうるとされているが、それぞれの相対的重要性はよくわかっていない。CRPは急性増悪時に上昇するが、そのetiologyについてはよくわかっていない。われわれは、血清CRPとウイルスおよび細菌の同定との関連性を調べた。
方法:
これはCOPD急性増悪で入院した患者のプロスペクティブの観察研究である。鼻咽頭スワブのPCRで呼吸器ウイルスを調べた(インフルエンザA、B、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、ヒトメタニューモウイルスなど)。細菌検査では喀痰および血液培養が採取され、尿中肺炎球菌抗原が調べられた。CRPと、ウイルス・細菌・それらの混合感染に関連したその他の因子が多変量ロジスティック回帰分析によって調べられた。
結果:
264人のCOPD急性増悪患者が登録された。26%は呼吸器ウイルスのみが同定され、13%が細菌のみが同定され、12%はそれらの混合であった。49%は病原微生物は検出されなかった。同定されたウイルスは、ピコルナウイルス、インフルエンザウイルス、コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス。細菌は肺炎球菌よりもインフルエンザ桿菌の方が多かった。
CRP値および体温はウイルス同定率と強く関連していた(それぞれp<0.001 and p = 0.004)。また、混合感染率についても有意に関連がみられた(それぞれp = 0.02 and p = 0.03)。細菌同定率はCRPや体温と関連していなかった。 (文献より引用)
結論:
この研究によれば、COPD急性増悪を引き起こす病原微生物として重要な役割を持つ。
Tristan W. Clark, et al.
C-reactive protein level and microbial aetiology in patients hospitalised with acute exacerbation of COPD
ERJ September 3, 2014 erj00922-2014
背景:
ウイルスも最近もCOPD急性増悪を起こしうるとされているが、それぞれの相対的重要性はよくわかっていない。CRPは急性増悪時に上昇するが、そのetiologyについてはよくわかっていない。われわれは、血清CRPとウイルスおよび細菌の同定との関連性を調べた。
方法:
これはCOPD急性増悪で入院した患者のプロスペクティブの観察研究である。鼻咽頭スワブのPCRで呼吸器ウイルスを調べた(インフルエンザA、B、RSウイルス、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス、ヒトメタニューモウイルスなど)。細菌検査では喀痰および血液培養が採取され、尿中肺炎球菌抗原が調べられた。CRPと、ウイルス・細菌・それらの混合感染に関連したその他の因子が多変量ロジスティック回帰分析によって調べられた。
結果:
264人のCOPD急性増悪患者が登録された。26%は呼吸器ウイルスのみが同定され、13%が細菌のみが同定され、12%はそれらの混合であった。49%は病原微生物は検出されなかった。同定されたウイルスは、ピコルナウイルス、インフルエンザウイルス、コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ヒトメタニューモウイルス、アデノウイルス。細菌は肺炎球菌よりもインフルエンザ桿菌の方が多かった。
CRP値および体温はウイルス同定率と強く関連していた(それぞれp<0.001 and p = 0.004)。また、混合感染率についても有意に関連がみられた(それぞれp = 0.02 and p = 0.03)。細菌同定率はCRPや体温と関連していなかった。
結論:
この研究によれば、COPD急性増悪を引き起こす病原微生物として重要な役割を持つ。
by otowelt
| 2014-09-22 00:13
| 気管支喘息・COPD