ROS1陽性の非小細胞肺癌に対するクリゾチニブの有効性
2014年 11月 24日
in vitroでもROS1の方が効果的とされているので、ALKよりもROS1に対しての効果の方が期待できるかもしれませんね。Alice T. Shaw, et al.
Crizotinib in ROS1-Rearranged Non–Small-Cell Lung Cancer
N Engl J Med 2014; 371:1963-1971
背景:
非小細胞肺癌(NSCLC)には、ROS1遺伝子受容体チロシンキナーゼをコードする遺伝子(ROS1)の再構成によって定義される特異的な分子サブグループがあり、これによる肺癌にはROS1キナーゼ阻害薬に感受性があるかもしれない。クリゾチニブは、ALK、ROS1などの遺伝子受容体チロシンキナーゼであるMETに対する低分子チロシンキナーゼ阻害薬である。
方法:
クリゾチニブの第1相試験コホートにおいて、検査でROS1の再構成が観察された進行NSCLC患者50人を登録。登録患者に対してクリゾチニブ250mgを1日2回投与し、その安全性、薬物動態、効果を評価した。次世代シーケンシングやRT-PCRによってROS1融合パートナーを同定。
結果:
CR3人、PR33人、客観的奏効率72%(95%信頼区間58~84)だった。奏効期間の中央値は17.6ヶ月(95%信頼区間14.5~未達)だった。PFS中央値は19.2ヶ月(95%信頼区間14.4~未達)。ROS1融合パートナーは30検体で7種類同定され、そのうち5種類は既知のものであり、2種類は新しい遺伝子だった。ROS1再構成の型とクリゾチニブの効果に相関はなかった。クリゾチニブの安全性プロファイルは、過去に報告されているものと同等であった。
結論:
この試験において、ROS1再構成の進行NSCLC患者におけるクリゾチニブの抗腫瘍効果が観察された。
by otowelt
| 2014-11-24 00:54
| 肺癌・その他腫瘍









