ATS2015:EBUS-TBNAに用いる針の比較:22G vs 25G
2015年 05月 19日
P.A. Berger, et al.
A Comparison of the 22-Gauge Medi-Globe Sonotip II Transbronchial Aspiration Needle with the 25-Gauge Cook Echotip Ultra Transbronchial Aspiration Needle, and the 25-Gauge Cook Echotip Procore Core Biopsy Needle During Endobronchial Ultrasound-Guided Tran
ATS2015, B103, Poster Discussion Session
背景:
EBUS-TBNAは安全で低侵襲で高い診断能を有する気管支鏡検査である。この研究では22GのEBUS-TBNAと25GのEBUS-TBNAと25Gのコアニードルを比較した。
方法:
EBUS-TBNAを受けた患者をレトロスペクティブに登録した。針は以下のものを使用
・22G:Medi-Globe Sonotip II needle
・25G:Cook Echotip Ultra needle
・25G:Cook Echotip Procore core biopsy needles
それぞれの針による診断能を比較した。組織診断が可能であったか、また血液混入の度合いについても調べた。
結果:
22G群に24人、25G群に24人が登録され、後者については25Gコアニードルを併用した患者についても調査した。
22G群では合計87の針生検がおこなわれた。51生検(57%)が細胞診が可能であった。そのうち36生検(41%)が組織診断可能であった。血液混入は無視できるほどであった。
25G群では合計96の針生検がおこなわれた(コアニードル併用)。69生検(71%)が細胞診が可能であった。そのうち、36生検(52%)が組織診断可能であった。血液混入は1検体のみで有意にみられた。
25Gコアニードルでは組織診断評価は困難であった。
結論:
少ない患者数の研究ではあるが、EBUSで用いる針は大きいGの方が望ましい診断能であった。将来的に大規模な研究でこれらを比較検討したい。
by otowelt
| 2015-05-19 07:51
| 気管支鏡