症例報告:ピルフェニドンによる好酸球性肺炎

症例報告:ピルフェニドンによる好酸球性肺炎_e0156318_2331765.jpg ピルフェニドンによる好酸球性肺炎は、これが最初の報告のようです。ERJに掲載されるほどのインパクトなのかな?

Diana C. Gomez, et al.
Eosinophilic pneumonia associated with pirfenidone therapy
European Respiratory Journal 2016; DOI: 10.1183/13993003.00809-2016


概要:
 78歳の白人男性。3年前にガイドラインに準じてIPFと診断された。胸部CTではUIPパターンがみられ、他の間質性肺疾患は考えにくかった。ピルフェニドンを開始してから5週間後に、進行性の労作時呼吸困難がみられ、その2週間後にクリニックを訪れた。発熱や喀痰はみられなかった。他の内服薬剤として、シンバスタチンとパントプラゾールがあった(以前から内服しているもの)。彼は喫煙をしておらず、処方薬剤以外の吸入・濫用もなかった。
 診察所見では、両肺底部にcoarse cracklesが聴取され、肺機能検査では努力性肺活量・1秒量・DLCOが極端に低下していた。血液検査では好酸球増多がある以外、おおむね正常だった。胸部CTでは、肺塞栓の所見はなく、多発性に斑状のスリガラス影が下葉にみられ、UIPパターンに上乗せされた所見だった。気管支肺胞洗浄液の好酸球は22%と上昇していた。微生物学的検査は陰性だった。
 好酸球性肺炎の診断のもとピルフェニドンが中止され、プレドニゾロン40mg/日が開始された。すみやかに病状は改善した。


by otowelt | 2016-07-22 22:09 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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