肺GGN(GGO)はいつまでフォローアップする?
2016年 08月 09日
肺のGGNは少なくとも3年は経過をみましょうという報告があります。
・肺GGNは少なくとも3年フォローアップした方がよい
今回の報告は現在のプラクティスに大きな影響を与えそうですね。CTR=0の症例では果たしてどのくらい観察すればよいのか・・・。
Shigeki Sawada,et al.
Long-term outcomes of patients with ground-glass opacities detected using computed tomography
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.07.007
背景:
スリガラス影(GGO)のフォローアップの長期アウトカムが明らかにされねばならない。
方法:
2000年~2005年の間に、3cm未満のpure GGOあるいはmixed GGOを同定された226人が登録された。CT所見およびフォローアップ中の変化、226人の患者アウトカムがレビューされた。
結果:
全体で124人の患者が切除された。57人は陰影が安定ないし消退したため68ヶ月後時点でのフォローアップを受けていなかった。また、45人は引き続きフォローアップを受けていた。39人がフォローアップ中に腫瘍が発生した。CTR(腫瘍径に対するコンソリデーションの直径の占める比率)が0を超える患者では、腫瘍の発生は3年以内に観察され、CTR=0の患者の16%では腫瘍発生に3年超を要した。CTR=0の患者の4%に、またCTR>25%の患者に進行性のがんが発生した。進行性のがんはフォローアップ期間中にCTRが上昇した患者の46%、腫瘍径が増大した患者の8%に観察された。
結論:
フォローアップ期間中の高CTRおよびCTRの上昇は進行性のがんと関連していた。CTR>0の患者では、3年のフォローアップが適切な腫瘍発生をみる観察期間と考えられるが、CTR=0の患者ではさらに長い観察期間が必要かもしれない。
・肺GGNは少なくとも3年フォローアップした方がよい
今回の報告は現在のプラクティスに大きな影響を与えそうですね。CTR=0の症例では果たしてどのくらい観察すればよいのか・・・。
Shigeki Sawada,et al.
Long-term outcomes of patients with ground-glass opacities detected using computed tomography
Chest. 2016. doi:10.1016/j.chest.2016.07.007
背景:
スリガラス影(GGO)のフォローアップの長期アウトカムが明らかにされねばならない。
方法:
2000年~2005年の間に、3cm未満のpure GGOあるいはmixed GGOを同定された226人が登録された。CT所見およびフォローアップ中の変化、226人の患者アウトカムがレビューされた。
結果:
全体で124人の患者が切除された。57人は陰影が安定ないし消退したため68ヶ月後時点でのフォローアップを受けていなかった。また、45人は引き続きフォローアップを受けていた。39人がフォローアップ中に腫瘍が発生した。CTR(腫瘍径に対するコンソリデーションの直径の占める比率)が0を超える患者では、腫瘍の発生は3年以内に観察され、CTR=0の患者の16%では腫瘍発生に3年超を要した。CTR=0の患者の4%に、またCTR>25%の患者に進行性のがんが発生した。進行性のがんはフォローアップ期間中にCTRが上昇した患者の46%、腫瘍径が増大した患者の8%に観察された。
結論:
フォローアップ期間中の高CTRおよびCTRの上昇は進行性のがんと関連していた。CTR>0の患者では、3年のフォローアップが適切な腫瘍発生をみる観察期間と考えられるが、CTR=0の患者ではさらに長い観察期間が必要かもしれない。
by otowelt
| 2016-08-09 00:40
| 肺癌・その他腫瘍