クリスマスBMJ2016:薬剤のスペルミスには要注意

クリスマスBMJ2016:薬剤のスペルミスには要注意_e0156318_2395893.jpg  No-elとX-missでクリスマスとかけたギャグが最後に入っていますが、日本人にはうけないか・・・。

Christmas BMJ 2016
Robin E Ferner, et al.
Nominal ISOMERs (Incorrect Spellings Of Medicines Eluding Researchers)—variants in the spellings of drug names in PubMed: a database review
BMJ 2016; 355 doi: http://dx.doi.org/10.1136/bmj.i4854 (Published 14 December 2016)


目的:
 薬剤の名前の誤字が、出版された文献の検索を阻害しうるかどうか調べること。

方法:
 PubMedのデータレビュー。イギリスの病院の処方箋で誤字がみられやすい30の薬剤の名称が登録された。また、30の院内処方箋コントロール群を設定した。以下の定義が用いられた。
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 検索タグとしてたとえば「薬剤名[tw]」を記載して、PubMedを検索した。

結果:
 30の薬剤の標準的名称が合計32万5979件ヒットした一方で、hidden reference variantsの160は3872件ヒットした(1.17%)。コントロール群での標準的名称のヒットは47万64件であり、hidden reference variantsは766件(0.16%)だった。
 文字の入れ替わり(i→yあるいはその逆)や省略が2924件(74%)にのぼった。Amitriptyline(8530件ヒット)は18のreference variantsを生んでいた(179ヒット[2.1%])。語句の最後が「in」「ine」「micin」で終わるものはよく誤記された。
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(文献より引用)

 「gentamicin」「amitriptyline」「mirtazapine」「trazodone」のhidden reference vatriantsを用いると、少なくとも19のシステマティックレビューが検索できなかった。hidden reference variantはクリスマスとも関連しており、「No-el」はまれだが、「X-miss」はもっとまれだ(Amoxicillin→Amoicillin、Doxycycline→Doycycline、Oxygen→Oygen)
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(文献より引用)

結論:
 文献検索をするときは、研究者は薬剤名のスペルミスを考慮すべきだろう。
by otowelt | 2016-12-15 09:39 | その他

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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