患者さんに伝わりにくい医学用語 その3:標準(ひょうじゅん)

e0156318_1819237.jpg・標準(ひょうじゅん)

医師:「・・・という治療が標準的です。」

患者さん:「はぁ・・・」

 私たち医師は「標準治療」という言葉の意味をよく知っています。それは、ある程度コンセンサスが得られた正しい治療という意味です。しかし、患者さんにとって「標準」とは「至極普通の」という意味に捉えられます。つまり、「標準的な治療だ」と言われても、「この先生はしっかりとした治療をしてくれないんだ」と誤解してしまうことがあるのです。

 とはいえ、「これが現時点での最高の医療です!」と言える医師はまずいないでしょう(自信たっぷりの天才外科医なら断言できるかもしれませんが)。そのため、私たちは標準という言葉を使わざるを得ないのも事実。

 誤解されることがあるため、私は「標準」という言葉はあまり使わず、「妥当と思われる」「効果的と考えられる」などのように言い換えています。とはいえ、「思われる」「考えられる」のようなシッポをつけてしまうのは、私の日本人的な性格のあらわれかもしれませんが・・・。



by otowelt | 2018-02-27 00:13 | コラム:伝わりにくい医学用語

<< M. aviumとM. int... IPF患者における重喫煙歴と気... >>