関節リウマチによる間質性肺疾患の胸部HRCT分類上の予後の違い
2017年 05月 12日
既知の知見です。
Yunt ZX, et al.
High resolution computed tomography pattern of usual interstitial pneumonia in rheumatoid arthritis-associated interstitial lung disease: Relationship to survival.
Respir Med. 2017 May;126:100-104.
背景:
関節リウマチによる間質性肺疾患(RA-ILD)はよくみられる病態であり、その後の合併症・死亡と関連しているとされている。しかしながら、死亡を予測する因子については限られたデータしかない。われわれは、RA-ILD患者の胸部HRCTパターンが予後指標として有用かどうか検証した。
方法:
胸部HRCTでUIPあるいはNSIPと診断されたRA-ILD患者を当該コホートに登録した。158人の患者が研究に組み入れられた。いずれの患者も、超早期にHRCTデータが参照でき、これを独立した2人の胸部放射線科医が読影した。胸部HRCTパターンは、UIP、possible UIP、NSIPに分類され、Kaplan-Meier曲線を作成し生存期間を比較した。
結果:
100人(63%)がdefinite UIP、23人(15%)がpossible UIP、35人(22%)がNSIPだった。生存期間については、definite UIPとpossible UIPに差はなかったdefinite/possible UIPをまとめて、NSIPと比較すると、前者の方が生存期間は短かった(log-rank p = 0.03)。
結論:
RA-ILDでは、NSIPよりもdefinite/possible UIPの患者で予後が不良である。
Yunt ZX, et al.
High resolution computed tomography pattern of usual interstitial pneumonia in rheumatoid arthritis-associated interstitial lung disease: Relationship to survival.
Respir Med. 2017 May;126:100-104.
背景:
関節リウマチによる間質性肺疾患(RA-ILD)はよくみられる病態であり、その後の合併症・死亡と関連しているとされている。しかしながら、死亡を予測する因子については限られたデータしかない。われわれは、RA-ILD患者の胸部HRCTパターンが予後指標として有用かどうか検証した。
方法:
胸部HRCTでUIPあるいはNSIPと診断されたRA-ILD患者を当該コホートに登録した。158人の患者が研究に組み入れられた。いずれの患者も、超早期にHRCTデータが参照でき、これを独立した2人の胸部放射線科医が読影した。胸部HRCTパターンは、UIP、possible UIP、NSIPに分類され、Kaplan-Meier曲線を作成し生存期間を比較した。
結果:
100人(63%)がdefinite UIP、23人(15%)がpossible UIP、35人(22%)がNSIPだった。生存期間については、definite UIPとpossible UIPに差はなかったdefinite/possible UIPをまとめて、NSIPと比較すると、前者の方が生存期間は短かった(log-rank p = 0.03)。
結論:
RA-ILDでは、NSIPよりもdefinite/possible UIPの患者で予後が不良である。
by otowelt
| 2017-05-12 00:13
| びまん性肺疾患