高齢者と若年者のCOPD患者に対するインダカテロールの効果と安全性
2017年 06月 30日
LABA単独を用いることは個人的には多くありませんが。
Girodet PO, et al.
Efficacy and safety of indacaterol in patients with chronic obstructive pulmonary disease aged over 65 years: A pooled analysis.
Respir Med. 2017 Jul;128:92-101.
背景:
COPDは加齢とともに増えていくが、高齢者に対する特異的な治療アプローチは一定していない。
目的:
高齢COPD患者に対する1日1回のインダカテロール150μgおよび300μgの効果と安全性を調べること。
方法:
データは11のランダム化プラセボ対照比較試験のものを用いた(COPD患者8445人)。集団は年齢によって層別化した(若年者:40~65歳[52.3%]、高齢者:65~75歳[36.4%]、超高齢者:75歳以上[11.4%])。効果アウトカムはトラフ1秒量の改善、TDI、SGRQスコアとした。安全性アウトカムは12週時点で評価した。
結果:
12週時点で、平均トラフ1秒量改善はインダカテロール150μg群はプラセボと比較して高齢者で150mL、超高齢者で160mL、若年者で170mL改善した(p<0.001)。同様の1秒量回復はインダカテロール300μg群でも観察された(p<0.001)。インダカテロールによるこのトラフ1秒量改善は、ホルモテロール、サルメテロール、チオトロピウムのそれよりも有意に大きかった(p < 0.01)。TDIとSGRQスコアについてもインダカテロール群ではプラセボ群よりも有意に良好で(p<0.001)、チオトロプウムのそれよりも有意に高かった(p<0.001)。有害事象についてはインダカテロール群とプラセボ群は同等であった。
結論:
このプール解析では、インダカテロールによるCOPD治療は高齢者と若年者で同等の効果と安全性を有していた。
Girodet PO, et al.
Efficacy and safety of indacaterol in patients with chronic obstructive pulmonary disease aged over 65 years: A pooled analysis.
Respir Med. 2017 Jul;128:92-101.
背景:
COPDは加齢とともに増えていくが、高齢者に対する特異的な治療アプローチは一定していない。
目的:
高齢COPD患者に対する1日1回のインダカテロール150μgおよび300μgの効果と安全性を調べること。
方法:
データは11のランダム化プラセボ対照比較試験のものを用いた(COPD患者8445人)。集団は年齢によって層別化した(若年者:40~65歳[52.3%]、高齢者:65~75歳[36.4%]、超高齢者:75歳以上[11.4%])。効果アウトカムはトラフ1秒量の改善、TDI、SGRQスコアとした。安全性アウトカムは12週時点で評価した。
結果:
12週時点で、平均トラフ1秒量改善はインダカテロール150μg群はプラセボと比較して高齢者で150mL、超高齢者で160mL、若年者で170mL改善した(p<0.001)。同様の1秒量回復はインダカテロール300μg群でも観察された(p<0.001)。インダカテロールによるこのトラフ1秒量改善は、ホルモテロール、サルメテロール、チオトロピウムのそれよりも有意に大きかった(p < 0.01)。TDIとSGRQスコアについてもインダカテロール群ではプラセボ群よりも有意に良好で(p<0.001)、チオトロプウムのそれよりも有意に高かった(p<0.001)。有害事象についてはインダカテロール群とプラセボ群は同等であった。
結論:
このプール解析では、インダカテロールによるCOPD治療は高齢者と若年者で同等の効果と安全性を有していた。
by otowelt
| 2017-06-30 00:42
| 気管支喘息・COPD