サルコイドーシス診断におけるクライオバイオプシーの有用性
2017年 10月 13日
やはり気胸の頻度が高いですね。
Aragaki-Nakahodo AA, et al.
The complimentary role of transbronchial lung cryobiopsy and endobronchial ultrasound fine needle aspiration in the diagnosis of sarcoidosis
Respir Med. 2017 Oct;131:65-69. doi:
目的:
経気管支的肺クライオバイオプシー(TBLC)は、いろいろな間質性肺疾患(ILD)に有用とされる新しい手技である。非選択な集団に対して、TBLCをサルコイドーシスの診断に用いる有用性は不透明であり、気管支内超音波下針吸引(EBUS-FNA)の助けになるかもしれない。
方法:
単施設教育病院において、、3年の間にサルコイドーシスを疑われた36人でEBUS-FNAおよびTBLCの診断精度を後ろ向きに調べた。胸部CTにおける放射線学的特徴の存在や分布と得られたEBUS-FNA・TBLC検体を比較検証した。合併症についても記録された。
結果:
われわれのコホートの診断率は80.6%だった(36人中29人に病理学的な確定診断がついた)。これらのうち、18人はサルコイドーシスが疑われ、サルコイドーシス診断を示唆する気管支鏡検体が得られたものであった。病理診断がサルコイドーシスとついたものでは、EBUS-FNAあるいはTBLCの診断率はそれぞれ66.7%ずつだった。ただし、両者を組み合わせるとその精度は100%になった。気胸が11.1%に起こった。
結論:
TBLCはサルコイドーシスの診断において安全で、既存手技の手助けになりうる。
Aragaki-Nakahodo AA, et al.
The complimentary role of transbronchial lung cryobiopsy and endobronchial ultrasound fine needle aspiration in the diagnosis of sarcoidosis
Respir Med. 2017 Oct;131:65-69. doi:
目的:
経気管支的肺クライオバイオプシー(TBLC)は、いろいろな間質性肺疾患(ILD)に有用とされる新しい手技である。非選択な集団に対して、TBLCをサルコイドーシスの診断に用いる有用性は不透明であり、気管支内超音波下針吸引(EBUS-FNA)の助けになるかもしれない。
方法:
単施設教育病院において、、3年の間にサルコイドーシスを疑われた36人でEBUS-FNAおよびTBLCの診断精度を後ろ向きに調べた。胸部CTにおける放射線学的特徴の存在や分布と得られたEBUS-FNA・TBLC検体を比較検証した。合併症についても記録された。
結果:
われわれのコホートの診断率は80.6%だった(36人中29人に病理学的な確定診断がついた)。これらのうち、18人はサルコイドーシスが疑われ、サルコイドーシス診断を示唆する気管支鏡検体が得られたものであった。病理診断がサルコイドーシスとついたものでは、EBUS-FNAあるいはTBLCの診断率はそれぞれ66.7%ずつだった。ただし、両者を組み合わせるとその精度は100%になった。気胸が11.1%に起こった。
結論:
TBLCはサルコイドーシスの診断において安全で、既存手技の手助けになりうる。
by otowelt
| 2017-10-13 00:35
| 気管支鏡