咳嗽・wheezeプロファイルと喘息発作の頻度
2017年 12月 25日
咳嗽・wheeze症状プロファイルと喘息発作の頻度には、現時点では相関性はなさそうです。Morjaria JB, et al.
Asthma phenotypes: do cough and wheeze predict exacerbations in persistent asthma?
Eur Respir J. 2017 Dec 7;50(6). pii: 1701366. doi: 10.1183/13993003.01366-2017.
背景:
コントロール不良喘息の長期におよぶ症状プロファイルについてはよく分かっておらず、どの症状が各フェノタイプを予測するものかどうかも分かっていない。
目的:
この研究では、コントロール不良喘息集団において1日のうちの咳嗽とwheezeを調べた。また、これらの症状が治療反応性に影響を与えるかどうかも調べた。
方法:
1701人の喘息患者からの電子記録データを1日2回収集した。リリーバー治療であるサルブタモールが、ベクロメタゾン/ホルモテロール維持療法+リリーバー治療(MART療法)と比較された。喘息発作の頻度が症状プロファイルと比較された。
結果:
症状はBMIの高い高齢者でよくみられた。ほとんどの患者では、咳嗽とwheezeに強い相関がみられた(r=0.73)。咳嗽優位、wheeze優位の2フェノタイプの患者が同定され、前者は過体重・高齢女性に多く、後者は高齢男性に多かった。第1四分位の患者は、症状の強い患者と比較すると発作の頻度が高かったが、第2~4四分位では線形の相関性は観察されなかった。

治療によって咳嗽やwheezeの1日のうちの症状は軽減していった。MART療法は発作の頻度をサルブタモール単独と比べて有意に減らし、この効果は症状を少なく報告した患者で大きかった。
結論:
咳嗽やwheezeはコントロール不良喘息と密に相関しているが、症状と発作の頻度には線形の関連は観察されなかった。いくらかの患者では咳嗽優位ないしwheeze優位といったフェノタイプがみられた。症状の少ない患者ではMART治療がオプションとなろう。
by otowelt
| 2017-12-25 00:19
| 気管支喘息・COPD









