血清BNP値は肺動脈性肺高血圧症の生存のサロゲートマーカー

e0156318_9102283.jpg 実臨床にマッチした閾値だろうと思います。

Robert P. Frantz, et al.
Baseline and Serial Brain Natriuretic Peptide Level Predicts 5-Year Overall Survival in Patients With Pulmonary Arterial Hypertension: Data From the REVEAL Registry
CHEST DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.chest.2018.01.009


背景:
 血清BNP値は、肺動脈性高血圧症(PAH)の予後予測バイオマーカーである。長期全生存期間(OS)に対する影響は、アメリカで実施された5年におよぶ多施設共同観察研究であるREVEAL試験で検証された。

方法:
 18歳以上の右心カテーテルで診断されたWHOグループIのPAH患者の登録時BNPデータを用いた。ROC曲線解析による適切なBNPカットオフ値を求め、OSがベースラインBNP値340pg/mL以下あるいは340pg/mL超の2群で比較された。またベースラインと最終追跡時のBNP値を比較した。Cox回帰を用いてOSに対するハザード比を算出した。

結果:
 1426人の患者が解析された。死亡リスクは、高BNP群で有意に高かった(ハザード比3.6; 95%信頼区間3.0-4.2)。5年死亡リスクは、登録時BNP低値かつ増加量低値(low-low)群が最も低く、登録時BNP高値かつ増加量高値(high-high)群が最も高かった。BNPスコア変化は死亡リスク変化と関連していた。

結論:
 PAH患者では、ベースライン血清BNP値340pg/mLの閾値を用いることで5年生存を予測することができる。1年後のBNP減少は死亡リスクの減少と関連しているが、BNP上昇は死亡リスクの上昇と関連していた。血清BNP値は、PAHの生存のサロゲートマーカーであることが支持された。


by otowelt | 2018-02-01 00:15 | 呼吸器その他

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