重症COPDに対する長期アジスロマイシンは増悪・入院を減らすが耐性菌は増加

e0156318_1633480.jpg 耐性菌の増加との綱引きですね。

Xavier Pomares, et al.
Clinical and safety outcomes of long-term azithromycin therapy in severe COPD beyond the first year of treatment
CHEST DOI: https://doi.org/10.1016/j.chest.2018.01.044


背景:
 アジスロマイシンの長期投与はCOPD増悪を減少させるが、1年を超えてのその効果と安全性についてはよくわかっていない。

方法:
 重症度Dの4回以上の増悪経験のある、アジスロマイシン500mg1日3回/週を追加投与されたCOPD患者を後ろ向きに登録した。24ヶ月を超えて治療されたものを長期使用者と定義し、COPD増悪の頻度、入院、在院日数について初年度、2年、3年で評価した。マクロライド耐性菌や副作用についても調査した。

結果:
 109人の重症COPD患者が登録され、そのうち24ヶ月を超えていた39人が長期使用者に該当した(35.8%)。この群は、12ヶ月時点でCOPD増悪が平均よりも56.2%低かった。また、24ヶ月で70%減、36ヶ月で41%減だった。同様に入院についても、62.6%減、75.8%減、39.8%減だった。COPD増悪の減少とは対称的に、耐性菌は50%増加した。忍容性は良好で、短期的な消化器症状がみられたり(7.1%)、聴力障害が長期投与群の5.1%にみられたりした。

結論:
 重症COPD患者に対する24~36ヶ月の長期アジスロマイシン投与は、COPD増悪や入院を減らすが、マクロライド耐性菌を増加させた。


by otowelt | 2018-02-21 00:17 | 気管支喘息・COPD

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