AANZDEM研究:COPD急性増悪の疫学と臨床アウトカム

e0156318_1633480.jpg 確かに、あまり大規模なデータがないなと思っていました。
 全身性ステロイドを使う頻度がかなり少ないですね。こんなもんでしょうか。

Anne Maree Kelly, et al.
Epidemiology, treatment, disposition and outcome of patients with acute exacerbation of COPD presenting to emergency departments in Australia and South East Asia: An AANZDEM study
Respirology, DOI: 10.1111/resp.13259


背景および目的:
 COPD急性増悪(AECOPD)は、救急部でよくみられる疾患だが、その疫学やアウトカムデータは不足している。われわれは、救急部におけるAECOPDの疫学、臨床的特徴、治療、アウトカムを調べた。

方法:
 オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、香港、マレーシアの46施設で実施されたAANZDEM研究で、救急部を受診してAECOPDと診断された患者を登録した。プライマリアウトカムは、その疫学、臨床的特徴、治療、アウトカム(在院日数、死亡率)とした。

結果:
 46の救急部で、415人のAECOPD患者が同定された(全コホートのうち13.6%)。年齢中央値は73歳で、60%が男性で、65%が救急車で搬送された。91%がすでにCOPDの診断を受けていた。80%の患者は吸入気管支拡張薬を投与され、66%は全身性ステロイドを投与され、pH7.30未満の患者の57%が非侵襲性換気の治療を適用された。78%の患者が入院し、7%がICUへ入室した。院内死亡率は4%で、在院日数中央値は4日だった(95%信頼区間2-7日)。

結論:
 AECOPD患者は救急車で搬送されることが多く、入院率が高い。


by otowelt | 2018-02-23 00:35 | 気管支喘息・COPD

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