清掃業の女性は肺機能の減少がはやい

e0156318_12513269.jpg 絶対値を見る限り、また男性に対して有意な影響がなかったため、さほど気にするデータではないように感じます。

Øistein Svanes, et al.
Cleaning at Home and at Work in Relation to Lung Function Decline and Airway Obstruction
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Feb 16. doi: 10.1164/rccm.201706-1311OC. [Epub ahead of print]


背景:
 清掃業は、潜在的に呼吸器系に害のある化学物質の曝露をまねき、同業に従事する人の喘息や呼吸器症状と関連しているとされている。しかし、長期にわたる清掃業が呼吸器系に与える影響はまだよくわかっていない。

目的:
 この研究の目的は、職業として清掃業に従事している人・家庭清掃をしている人において肺機能の減少と慢性気道閉塞への影響を調べることである。

方法:
 20年におよぶECRHS研究において、清掃に関する活動の質問に回答が得られた6230人の被験者が22施設から登録された(少なくとも1回肺機能検査をされていることが条件)。潜在的交絡因子で補正した混合線形モデルを用いてデータが解析された。

結果:
 清掃業に従事していない女性(-18.5mL/年)と比較すると、家庭清掃(-22.1mL/年)および清掃業(-22.4mL/年)に従事している女性では1秒量減少が顕著だった(p=0.01, p=0.03)。これは努力性肺活量でも同様の結果だった(-8.8 mL/年 vs -13.1mL/年 vs -15.9mL/年)。清掃に用いるスプレーや化学物質は1秒量の減少をはやめた。清掃業は、男性や慢性気道閉塞における肺機能減少とは関連していなかった。

結論:
 家庭清掃や清掃業の女性は肺機能の減少がはやく、これは清掃活動の曝露が呼吸器系に対して長期的なリスクであることを支持するものである。


by otowelt | 2018-03-06 00:17 | 呼吸器その他

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