メタアナリシス:COPDに対するロイコトリエン受容体拮抗薬は無効
2018年 03月 08日
今のところエビデンスはないと考えてよさそうです。
Liu L, et al.
Leukotriene receptor antagonists do not improve lung function decline in COPD: a meta-analysis.
Eur Rev Med Pharmacol Sci. 2018 Feb;22(3):829-834.
目的:
ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は、抗炎症作用があり、COPDに対しても効果的であると報告されてきた。しかしながら、肺機能の減少を抑制する効果については議論の余地があり、メタアナリシスが必要である。
方法:
電子データベースでランダム化比較試験を抽出した。
結果:
ランダム効果モデルの標準化平均差(SMD)・95%信頼区間を算出した。6研究221人のCOPD患者が登録された。COPD患者にLTRAを用いても、1秒量(SMD: 0.28, 95%信頼区間-0.17 to 0.72, p=0.227), 努力性肺活量(SMD: 0.54, 95%信頼区間 -0.10 to 1.18, p=0.597)、1秒率(SMD: 0.18, 95%信頼区間-0.09 to 0.46, p=0.189)は有意な改善はなかった。サブグループ解析においても、短期あるいは長期のLTRA治療は肺機能減少の抑制に何ら影響を与えなかった。
結論:
このメタアナリシスでは、COPDにおけるLTRAは肺機能減少の抑制に寄与しなかった。しかしながら、大規模なランダム化比較試験が望ましい。
Liu L, et al.
Leukotriene receptor antagonists do not improve lung function decline in COPD: a meta-analysis.
Eur Rev Med Pharmacol Sci. 2018 Feb;22(3):829-834.
目的:
ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は、抗炎症作用があり、COPDに対しても効果的であると報告されてきた。しかしながら、肺機能の減少を抑制する効果については議論の余地があり、メタアナリシスが必要である。
方法:
電子データベースでランダム化比較試験を抽出した。
結果:
ランダム効果モデルの標準化平均差(SMD)・95%信頼区間を算出した。6研究221人のCOPD患者が登録された。COPD患者にLTRAを用いても、1秒量(SMD: 0.28, 95%信頼区間-0.17 to 0.72, p=0.227), 努力性肺活量(SMD: 0.54, 95%信頼区間 -0.10 to 1.18, p=0.597)、1秒率(SMD: 0.18, 95%信頼区間-0.09 to 0.46, p=0.189)は有意な改善はなかった。サブグループ解析においても、短期あるいは長期のLTRA治療は肺機能減少の抑制に何ら影響を与えなかった。
結論:
このメタアナリシスでは、COPDにおけるLTRAは肺機能減少の抑制に寄与しなかった。しかしながら、大規模なランダム化比較試験が望ましい。
by otowelt
| 2018-03-08 00:19
| 気管支喘息・COPD