メタアナリシス:結核性胸膜炎の診断に胸水中IL-27が有用

e0156318_9552565.jpg 結核性胸膜炎に対するインターロイキン-27(IL-27)の有効性については、すでにThoraxで報告されています(Thorax. 2018 Mar;73(3):240-247. )。診断能がずば抜けているので、実用化される可能性が高いです。

Liu Q, et al.
Diagnostic Accuracy of Interleukin-27 between Tuberculous Pleural Effusion and Malignant Pleural Effusion: A Meta-Analysis.
Respiration. 2018 Mar 14. doi: 10.1159/000486963. [Epub ahead of print]


背景:
 結核性胸膜炎の診断に胸水中IL-27濃度が有効とされている。悪性胸水と結核性胸膜炎を比較すると、IL-27は後者で有意に上昇することが示されている。これら疾患を鑑別することは治療選択の上で重要である。

目的:
 このメタアナリシスでは、結核性胸膜炎と悪性胸水を鑑別する上でIL-27が有用かどうか調べた。

方法:
 固定効果モデルを用いて、結核性胸膜炎に対するIL-27の診断能を悪性胸水と比較し、感度、特異度、陽性尤度比、陰性尤度比、診断オッズ比を算出した。

結果:
 7の症例対照研究から、550人の患者(結核性胸膜炎285人、悪性胸水265人)が登録された。結核性胸膜炎のIL-27の上昇は、悪性胸水との鑑別において感度93%(95%信頼区間90-96%)、特異度97%(94-98%)、陽性尤度比25.88(95%信頼区間13.84-48.39)、陰性尤度比0.07(95%信頼区間0.05-0.11)、診断オッズ比333.26(95%信頼区間146.10-760.19)だった。

結論:
 胸水中Il-27は結核性胸膜炎と悪性胸水の鑑別に有用である。
 

by otowelt | 2018-03-23 00:55 | 抗酸菌感染症

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