メタアナリシス:ED-SCLCに対するPCI

e0156318_8124310.jpg 日本の肺癌診療ガイドラインでは、ED-SCLCに対するPCIの意義は乏しいと結論づけられています。

Maeng CH, et al.
The Role of Prophylactic Cranial Irradiation in Patients with Extensive Stage Small Cell Lung Cancer: A Systematic Review and Meta-Analysis.
J Thorac Oncol. 2018 Mar 8. pii: S1556-0864(18)30180-1. doi: 10.1016/j.jtho.2018.02.024. [Epub ahead of print]


背景:
 進展型小細胞肺癌(ED-SCLC)に対する予防的全脳照射(PCI)の役割は、まだ議論の余地がある。この研究の目的はED-SCLC患者におけるPCIの影響を調べることである。

方法:
 システマティックレビューおよびメタアナリシスをおこなった。電子データベースから研究を抽出し、全生存期間(OS)をプライマリアウトカムとした。

結果:
 984人の患者が登録され、448人がPCI群、536人が非PCI群だった。PCIはOSを改善しなかった(ハザード比0.82; 95%信頼区間0.60 to 1.11; I2 = 77%; p = 0.19)。しかしながら、PCIによって1年生存率は上昇した(37.1% vs. 27.1%; リスク比0.87; 95%信頼区間0.80 to 0.95; I2 = 47%; p = 0.002)。また無増悪生存期間(PFS)もPCI群のほうが良好であった(ハザード比0.83、95%信頼区間0.80-0.98、I2 = 22%; p=0.03)。

結論:
 ED-SCLCにおけるPCIは1年生存およびPFSの観点からは有用と言える。しかし、OSのアドバンテージは有意ではない。


by otowelt | 2018-03-27 00:29 | 肺癌・その他腫瘍

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