重症COPDは好酸球数が多いと肺炎リスクが高い

e0156318_1633480.jpg あまり実感したことはありませんが・・・。好酸球数が多いCOPDというのは、本当にCOPDなのかという哲学的な問答も出てくる。

Signe Vedel-Krogh, et al.
Blood eosinophil count and risk of pneumonia hospitalisations in individuals with COPD
European Respiratory Journal 2018; DOI: 10.1183/13993003.00120-2018


背景:
 COPDにおける血中好酸球数は、増悪の頻度とステロイド反応性の高さに関連しているとされているが、頻回な増悪とICS使用は肺炎のリスクを高める。われわれは、重症COPDの患者では血中好酸球数が肺炎リスクと関連しているという仮説を立てた。

方法:
 Copenhagen General Population Studyから7180人のCOPD患者が登録され、643人が%1秒量50%未満だった。追跡期間中に、退院時診断名が肺炎とついているものを記録した。

結果:
 COPD患者のうち%1秒量が50%未満の患者のうち、0.34×109/Lの好酸球数にカットオフ値を設定すると、それより高い群は低い群と比較して肺炎の多変量補正罹患率比が2.17だった(95%信頼区間1.31–3.58)(性別、年齢、喫煙歴、BMI、教育水準、%1秒量で補正)。過去の肺炎歴、炎症性バイオマーカー(CRP、白血球数、フィブリノーゲン)、ICS使用でさらに補正すると1.81(95%信頼区間1.11-2.94)だった。臨床的にCOPDと診断された人(直近の増悪、10pack-years以上の喫煙歴、%1秒量<70%)では、同リスクは4.52(95%信頼区間2.11-9.72)だった。肺炎リスクは、%1秒量50%以上の症例では好酸球数によって差はみられなかった。

結論:
 COPDで%1秒量50%未満の場合、血中好酸球数0.34×109/L以上の群では肺炎による入院リスクが高かった。



by otowelt | 2018-04-26 00:35 | 気管支喘息・COPD

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