新生児期の母乳栄養は、成人になっても咳嗽予防効果がある

e0156318_8544857.png うーん、風邪っぽくないけど1週間咳が続くって、判断難しくないですか?

Kimberly D Gerhart, et al.
Protective effect of breastfeeding on recurrent cough in adulthood
Thorax 2018;0:1–7. doi:10.1136/thoraxjnl-2017-210841

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背景:
 人生早期の母乳栄養は呼吸器感染症を予防するとされているが、成人における再発性咳嗽や他の呼吸器系アウトカムとの関連性はよく分かっていない。

方法:
 非選択的出生コホートにおいて、新生児に母乳栄養をおこなった例を抽出し、その期間を1ヶ月未満、1ヶ月以上4ヶ月未満、4ヶ月以上(延長母乳)に分けて解析した。再発性咳嗽は、22歳時、26歳時、32歳時において「前年の1週間以上続く2エピソード以上の非感冒性咳嗽」と定義された。共変量には、性別、人種、喫煙歴、母の喫煙歴、教育、年齢、喘息が含まれた。潜在的な交絡因子で補正して評価された。

結果:
 786人のうち、19%が1ヶ月未満の母乳栄養、50%が1ヶ月~4ヶ月の母乳栄養、31%が4ヶ月以上の母乳栄養だった。再発性咳嗽は、22歳時で17%、26歳時で15%、32歳時で16%だった。母乳栄養が長くなると、成人における再発性咳嗽のリスクが減った(補正オッズ比0.71、95%信頼区間0.56-0.89、p=0.004)。追加で、wheezeの有無、肺容量などを加えて解析したが、この結果に変化はみられなかった。
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結論:
 喫煙歴やその他の呼吸器症状の有無にかかわらず、新生児期の長期の母乳栄養は再発性咳嗽のリスクを減らした。


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by otowelt | 2018-06-04 00:37 | 呼吸器その他

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