LIBERTY ASTHMA VENTURE研究:ステロイド依存性喘息に対するデュピルマブの有効性
2018年 05月 25日
ATS2018で発表された注目演題の1つです。デュピクセント®は将来的に喘息適応をとるでしょう。デュピクセント®を投与すると一時的に好酸球が増える患者さんがいるそうで、この理由として論文中に「デュピルマブはIL-4およびIL-13によるエオタキシン産生を阻害することにより、組織へ好酸球が移行することをブロックするため」と書かれています。Rabe KF, et al
Efficacy and Safety of Dupilumab in Glucocorticoid-Dependent Severe Asthma
NEJM, May 21, 2018, DOI: 10.1056/NEJMoa1804093
背景:
デュピルマブは、IL-4およびIL-13のシグナルを阻害するヒト抗IL-4抗体受容体αモノクローナル抗体である。重症喘息患者において、喘息コントロールを維持したまま経口ステロイドを減量する効果があるかどうかは定かではない。
方法:
210人の経口ステロイド治療を受けている喘息患者がランダムに追加的デュピルマブ(300mg)あるいはプラセボを2週ごとに24週まで投与される群に割り付けられた。ランダム化前にステロイド用量調整期間3~10週間をもうけた。ステロイド量はランダム化から4~20週で漸減するよう調整し、その後4週間は維持期として継続した。

プライマリエンドポイントは、24週時点でのステロイド量の減少率(%)とした。セカンダリエンドポイントとして、24週時点での最低50%のステロイド減量が達成できた患者の比率および5mg/day(プレドニゾロン換算)未満に減量できた患者の比率を設定した。また、重度の増悪率および気管支拡張前1秒量が解析された。
結果:
デュピルマブ群におけるステロイド量減量は-70.1%で、プラセボ群の-41.9%よりも大きかった(p<0.001)。少なくとも50%の減量ができたのはそれぞれ80%、50%で、5mg/day未満に減量できたのはそれぞれ69%、33%だった。また全体でデュピルマブ群の48%、プラセボ群の25%が経口ステロイド使用を中止できた。プラセボ群を含め全体的にステロド量の減量ができたものの
、デュピルマブ治療は重度の増悪率をプラセボ群よりも59%減じた(95%信頼区間37-74%)。また、1秒量も220mL高かった(95%信頼区間0.09-0.34)。注射部位反応はデュピルマブ群のほうがプラセボ群より多かった(9% vs 4%)。3000 cells/mm3を超える一時的な好酸球増多はデュピルマブ群の方が多かった(14% vs 1%)

結論:
ステロイド依存性の重症喘息患者において、デュピルマブ治療は、経口ステロイド投与量や重症の増悪率を減少させ、1秒量を増加させる効果がある。デュピルマブで治療された患者の約7人に1人に一時的な好酸球増多がみられた。
気管支鏡ベストテクニック改訂2版 [ 浅野文祐 ] |
by otowelt
| 2018-05-25 00:01
| 気管支喘息・COPD









