ATS2018閉幕:医学情報収集に対する私見

 ATS2018が閉幕しました。Facebookページでは、58のニュースをお届けしました。いかがだったでしょうか。

 若手医師の方々から、よく「倉原先生はどうやって情報を集めているのですか?」「倉原先生はどうやって医学論文を読んでいるのですか?」と聞かれます。簡単です。作業を簡略化しているだけです。私はもともと頭がよくない人間なので、インプットとアウトプットの間にできるだけ時間をかけないようにしています。

 私は、諸事情により休暇をとって海外に行くことはできません。そのかわり、学会参加者に負けない量の情報を収集しています。1つの情報源はTwitterです。そしてもう1つの情報源は参加医師です。数年前から、海外の信頼できる医師にインセンティブを支払って、国際学会の情報を収集しています。わずかなお金を支払って海外の学会に仮想参加できるなら、時間もお金もそのほうがリーズナブルです(臨場感はゼロですが・・・)。今後、学会情報を効率的に集めて医師向けに拡散するベンチャー企業が出てきてもおかしくないとすら思っています。

 また、医学論文を1つ1つ検索して読む時間がもったいないので、ある程度の水準のジャーナルに掲載された原著論文を週1回サーベイランスできるルーチン作業を実践しています。PubMedで検索式を代入するだけのアナログな手法ですが、これも作業を簡略化しているだけです。繰り返しますが、基本的に私は頭がよくないですから。要は、最小努力で最大情報量を集める意欲こそが情報収集のコツだということです。

 ATS2018では、多くの医師がTwitterを使用していました。実際、どういったセッションでどのくらいツイートがあったかというデータもあります(ATS2018ニュース33参照)。しかし、日本の学会ではSNS投稿はおろか、写真撮影はNGです。今年から、写真撮影に厳しいとされる天下のAACRですらもSNSでの情報拡散を一部容認しました。医師が情報収集ツールとしてSNSを使っている流れに便乗したわけです。SNSで拡散されるだけなら学会にメリットはありませんが、学会がマネースポットであるという企業向けの宣伝効果にもなりますし、学会の認知度も向上します。
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 残念ながら、日本では旧態依然とした考えがまだ根強く、SNSの普及に異論を唱える人もいます。これからの時代、SNSは医師にとって必携の情報収集ツールだと確信しています。




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by otowelt | 2018-05-24 12:33 | 呼吸器その他

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