貧血はCOPDの長期死亡率を上昇させる

e0156318_1633480.jpg 当院は合併症のあるCOPD患者さんが多く、貧血がないほうが珍しいように思います。

Park SC, et al.
Hemoglobin and mortality in patients with COPD: a nationwide population-based cohort study.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2018 May 16;13:1599-1605. doi: 10.2147/COPD.S159249. eCollection 2018.


目的:
 過去の研究では貧血がCOPD患者の死亡率を上昇させることが示されている。しかしながら、一般集団におけるCOPD死亡率を増加と関連するかどうかはよく分かっていない。この研究の目的は、大規模集団データベースを用いて貧血がCOPDの長期死亡率と関連しているかどうか調べることである。

患者および方法:
 National Health Insurance Service-Health Screening Cohortを用いて、ヘモグロビン値が判明しているCOPD患者を登録した。2003~2013年においてヘモグロビン値とCOPD患者の死亡率の関連を解析した。

結果:
 7114人のCOPD患者が同定された。平均年齢は65.0±9.3歳で、62.9%が男性だった。貧血は469人(6.6%)に観察された。全体で、死亡率は貧血がある群で46.5%、ない群で32.1%だった(p<0.001)。貧血の死亡率に対するハザード比は1.31(95%信頼区間1.11-1.54)であった。貧血のある患者では、ヘモグロビン値は死亡率とよく相関していた。
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(文献より引用:ヘモグロビン値ごとの生存曲線)

結論:
 貧血はCOPDの長期死亡率を上昇させ、軽度の貧血であっても有意なリスク増加と関連していた。



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by otowelt | 2018-06-15 00:15 | 気管支喘息・COPD

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