重症閉塞性睡眠時無呼吸は肝硬度に影響を与える

e0156318_23181522.jpg 睡眠時無呼吸を早期に発見して早期に介入すべしということですね。

Wojciech Trzepizur, et al.
Increased liver stiffness in patients with severe sleep apnoea and metabolic comorbidities
European Respiratory Journal 2018; DOI: 10.1183/13993003.00601-2018


背景:
 この研究の目標は、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)と肝硬度測定(LSM)(非アルコール性脂肪肝における肝線維化の制度の高い非侵襲的スクリーニングツール)の重症度の関連性を調べることである。

方法:
 147人のメタボリックシンドローム(MS)基準を最低1つ満たした患者を登録し、OSA疑いのものにはポリソムノグラフィを実施した。LSMは、FibroScanを用いて評価した。有意な肝疾患はLSM≧7.3kPa、進行性肝線維化はLSM≧9.36Paと規定した。
 OSAの重症度は、AHIが5~15を軽症、15~30を中等症、30以上を重症とした。

結果:
 23人の患者がLSMが不確実であり、除外された。124人のうち、34人(27.4%)が軽症OSA、38人(30.6%)が中等症OSA、52人(42.0%)が重症OSAを有していると判断された。LSMは、18人(14.5%)において7.3~9.6kPaであり、15人(12.1%)は9.6kPa以上だった。OSA重症度とLSMには用量反応関係が観察された(p=0.004)。年齢、性別、MS、インスリン抵抗性で補正すると、重症OSAはLSM≧7.3kPaのリスク(オッズ比7.17、95%信頼区間2.51-20.50)、およびLSM≧9.6kPa以上のリスク(オッズ比4.73、95%信頼区間1.25-17.88)上昇と関連していた。
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(文献より引用:Figure 2)

結論:
 MSの患者において、重症OSAは独立して肝硬度上昇に寄与していた。これは、この集団において有意に肝疾患が多く予後不良リスクが高いことを示唆する。





by otowelt | 2018-06-26 00:35 | 呼吸器その他

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