間質性肺炎合併気胸に対するピシバニール®OK-432の有効性

e0156318_1543237.jpg よくぞやってくれました。OK-432は刺激が強いからIPにはダメみたいな風潮がありましたから。39人のうち2人(5.1%)がIP急性増悪を起こして死亡しています。
 論文中に書かれていますが、複数回注入する戦略はアリのようです。私は現在は2回くらいにとどめているのですが、この論文では3回以上と注入している症例がありました。

Ogawa K, et al.
OK-432 pleurodesis for the treatment of pneumothorax in patients with interstitial pneumonia
Respiratory Investigation, DOI: https://doi.org/10.1016/j.resinv.2018.05.003


背景:
 気胸は時に間質性肺炎(IP)の患者に発症し、しばしば難治性となる。IP患者の気胸治療で確実性のある治療はないため、われわれはOK-432による胸膜癒着術の効果と安全性を検証した。

方法:
 われわれは2006年1月~2017年5月までのIP関連気胸症例に対してOK-432による効果と安全性を後ろ向きに検討した。5~10KEのOK-432が胸腔ドレーンから注入された。胸膜癒着術は①エアリークなく胸腔ドレーンが抜去できる、②胸腔ドレーン抜去から4週間以内に気胸の再発がなく追加的治療を要さない、状態であれば処置成功とした。

結果:
 OK-432による胸膜癒着術は39人に46回実施された。39人のうちUIPパターンは25人、非UIPパターンは14人だった。OK-432の注入回数中央値は1回で、rangeは1~6回だった。投与量中央値は10KEだった(range 5-55KE)。処置成功率は63%(46回中29回)だった。再発したのは46回中8回(17.4%)だった。Grade 5(死亡)の有害事象は8人に起こり、そのうち2人はIP急性増悪だった。5人が誤嚥性肺炎、1人が気胸で死亡した。初回OK-432が成功した患者は、初回で成功しなかった患者よりも生存期間中央値が有意に長かった(322日 vs. 70日, p = 0.036)。
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結論:
 われわれの検討では、IP患者の気胸治療にOK-432胸膜癒着術は有効と考えられる。しかしながら、致死的な有害イベントの可能性については留意しておくべきである。



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by otowelt | 2018-06-27 00:06 | びまん性肺疾患

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