FLASH試験:中等症~重症COPDに対するアドエア®からウルティブロ®へのスイッチ
2018年 09月 04日
ICS/LABAからLAMA/LABAへのスイッチなので、まぁ当然だとは思いますが・・・。
Peter A. Frith, et al.
Efficacy and safety of the direct switch to indacaterol/glycopyrronium from salmeterol/fluticasone in non‐frequently exacerbating COPD patients: The FLASH randomized controlled trial
Respirology, First published: 03 August 2018
背景および目的:
COPDにおいてLAMA/LABAはICS/LABAよりもすぐれた臨床アウトカムであるが、ICS/LABAを直接LAMA/LABAにスイッチするランダム化比較試験のデータは不足している。本研究は、ウォッシュアウト期間をもうけずに、フルチカゾン/サルメテロール(SFC)からインダカテロール/グリコピロニウム(IND/GLY)にスイッチした際、肺機能や忍容性をみることが目的である。
方法:
12週間の他施設共同二重盲検試験において、中等症~重症COPD患者(過去1年で1回以下の増悪歴まで許容)でSFCを3ヶ月以上用いている患者をSFC継続あるいはIND/GLYスイッチ群にランダムに割り付けた。プライマリエンドポイントは、12週時の気管支拡張前トラフ1秒量とした。
結果:
合計502人が1:1にランダム化された。IND/GLYにスイッチした患者はトラフ1秒量がSFC継続よりも有意に高かった(差45mL、p=0.028)。IND/GLYは優位に努力性肺活量も改善させた(差102mL、p=0.002)。TDIも改善させた(差0.46点、p=0.063)。レスキュー使用やCATスコアは両群同等だった。安全性プロファイルも両群同等だった。
結論:
FLASH試験によれば、中等症~重症COPD患者においてSFCからIND/GLYにスイッチすることで気管支拡張前トラフ1秒量や努力性肺活量が有意に改善した。
Peter A. Frith, et al.
Efficacy and safety of the direct switch to indacaterol/glycopyrronium from salmeterol/fluticasone in non‐frequently exacerbating COPD patients: The FLASH randomized controlled trial
Respirology, First published: 03 August 2018
背景および目的:
COPDにおいてLAMA/LABAはICS/LABAよりもすぐれた臨床アウトカムであるが、ICS/LABAを直接LAMA/LABAにスイッチするランダム化比較試験のデータは不足している。本研究は、ウォッシュアウト期間をもうけずに、フルチカゾン/サルメテロール(SFC)からインダカテロール/グリコピロニウム(IND/GLY)にスイッチした際、肺機能や忍容性をみることが目的である。
方法:
12週間の他施設共同二重盲検試験において、中等症~重症COPD患者(過去1年で1回以下の増悪歴まで許容)でSFCを3ヶ月以上用いている患者をSFC継続あるいはIND/GLYスイッチ群にランダムに割り付けた。プライマリエンドポイントは、12週時の気管支拡張前トラフ1秒量とした。
結果:
合計502人が1:1にランダム化された。IND/GLYにスイッチした患者はトラフ1秒量がSFC継続よりも有意に高かった(差45mL、p=0.028)。IND/GLYは優位に努力性肺活量も改善させた(差102mL、p=0.002)。TDIも改善させた(差0.46点、p=0.063)。レスキュー使用やCATスコアは両群同等だった。安全性プロファイルも両群同等だった。
結論:
FLASH試験によれば、中等症~重症COPD患者においてSFCからIND/GLYにスイッチすることで気管支拡張前トラフ1秒量や努力性肺活量が有意に改善した。
呼吸器内科実践NAVI “近中”の極意 [ 林 清二 ] |
by otowelt
| 2018-09-04 00:44
| 気管支喘息・COPD