LAM患者に対してCATは有用

e0156318_21492533.jpg CATは汎用性が高そうではありますが、臨床的に意義のある変化量が個々の疾患で確立されているともっと使いやすいですね。

Kato M, et al.
COPD assessment test as a possible tool for evaluating health-related quality of life in lymphangioleiomyomatosis
Respiratory Investigation, DOI: https://doi.org/10.1016/j.resinv.2018.07.004


背景:
 リンパ脈管筋腫症(LAM)はCOPDに類似した閉塞性換気障害をきたす進行性の嚢胞性疾患であり、健康関連QOLが障害される。そこで、われわれはCOPDアセスメントテスト(CAT)をCOPD以外の慢性呼吸器疾患に広く使うことができるかどうか調べた。今回はLAMに対してCATの有用性を検証した。

方法:
 MLSTSに登録された順天堂大学病院に通院する25人(平均年齢41.20±6.76歳、BMI20.39±2.61)のLAM患者データを用いて、われわれは肺機能変化、健康関連QOLの反応性(CAT、SGRQスコア、EuroQOL-VAS、FPI)、24ヶ月のシロリムス治療期間中の肺機能と健康関連QOLの関連性について調べた。

結果:
 1秒量、努力性肺活量、CAT総スコアはシロリムス治療の24ヶ月を通じて改善がみられた(それぞれ5.33 ± 1.20 mL/ヶ月, 2.61 ± 1.16 mL/ヶ月, −0.127 ± 0.022点/ヶ月)。一方、SGRQ総スコア、EuroQOL-VAS、FPIスコアには有意な変化がみられなかった。
 1秒量、%1秒量、1秒率の変化は、CAT総スコア、CAT息切れスコア、SGRQ活動性と有意に相関していた。線形混合効果モデルにおけるステップワイズ多変量回帰では、CAT息切れスコア・自信スコアはベースラインからの1秒量変化と有意に関連する信頼性のある項目だった(p=0.0011, p=0.0441)。

※CAT息切れスコア:「坂や階段を上っても息切れがしない」の項目
※CAT自信スコア:「肺の状態を気にせずに外出できる」の項目
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(文献より引用)

結論:
 我々の研究によれば、シロリムス治療中のLAM患者の健康関連QOLの評価にCATは有用と考えられる。





by otowelt | 2018-09-06 00:46 | びまん性肺疾患

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