CONVERT試験:治療抵抗性肺MAC症に対するアミカシン吸入の有効性

e0156318_10555091.png 肺MAC症のマイルストーンとなる研究です。

Griffith DE, et al.
Amikacin Liposome Inhalation Suspension for Treatment-Refractory Lung Disease Caused by Mycobacterium avium Complex (CONVERT): A Prospective, Open-Label, Randomized Study.
Am J Respir Crit Care Med. 2018 Sep 14. doi: 10.1164/rccm.201807-1318OC


背景:
 MACに感染した治療抵抗性非結核性抗酸菌症の患者における治療オプションの改善が望まれている。

目的:
 通常のガイドラインに基づいた治療(GBT)にアミカシンリポソーム吸入懸濁液(ALIS)を加えた場合の、効果と安全性を評価すること。

方法:
 アミカシン感受性肺MAC症で6ヶ月以上のGBTで培養陽性が持続している成人NTM症患者を登録し、2:1にALIS+GBTあるいはGBT単独のいずれかにランダムに割り付けた。1日1回590mgのALISがネブライザー吸入で投与された。プライマリエンドポイントは、培養陰性化(6ヶ月目までの喀痰中MAC培養3回連続陰性化)とした。

結果:
 登録されたのは、224人のALIS+GBT群、112人のGBT単独群で、平均年齢は64.7歳、69.3%が女性だった。62.5%の患者が気管支拡張症、14.3%の患者がCOPD、11.9%がその両方を持っていた。224人のALIS+GBT群のうち、65人(29.0%)が喀痰陰性化を達成し、GBT単独群の112人中10人(8.9%)が喀痰陰性化を達成した(オッズ比4.22、95%信頼区間2.08-8.57、p<0.001)。呼吸器系の副作用(嗄声、咳嗽、呼吸困難)はALIS+GBT群の87.4%にみられ、GBT単独群50.0%よりも多かった。重篤な治療関連有害事象は、ALIS+GBT群の20.2%、GBT単独群の17.9%にみられた。

結論:
 治療抵抗性肺MAC症に対するGBTに、ALISを上乗せすることで6ヶ月目までの喀痰陰性化率は改善した。





by otowelt | 2018-09-27 00:08 | 抗酸菌感染症

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