CPAP療法開始時のマスクインターフェイスについて

e0156318_12131855.png マスクの合う・合わないに着目した珍しい研究です。


Ken Junyang Goh, et al.
Choosing the right mask for your Asian patient with sleep apnoea: A randomized, crossover trial of CPAP interfaces
Respirology, https://doi.org/10.1111/resp.13396


背景および目的:
 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)治療は、CPAP療法のアドヒアランスが主要な鍵となる。マスクの忍容性は、アドヒアランスの重要な規定因子であるが、マスクインターフェイスの選択をガイドするエビデンスは不足している。

方法:
 われわれは、鼻マスク、鼻ピロー(nasal pillow)、口鼻マスクによるCPAP療法のアドヒアランスと効果をアセスメントするため、中等症から重症のOSAに対するCPAP療法においてマスクインターフェイスのランダム化クロスオーバー試験を実施した。口鼻マスクのアドヒアランスとの関連性を解析するために、患者背景、鼻閉塞症状評価(NOSE)スコア、頭部顔面測定も調べた。

結果:
 85人の患者が研究に組み込まれた(平均±標準偏差:46±12歳、平均BMI±標準偏差:29.9±5.6kg/m2、平均無呼吸低呼吸指数[AHI]±標準偏差53.6 ± 24.0イベント/時間)。鼻マスクのアドヒアランス(平均夜間使用時間:3.96 ± 2.26時間/晩) は、口鼻マスク(同:3.26 ± 2.18時間/晩、P<0.001)、鼻ピロー(同:3.48 ± 2.20時間/晩, P = 0.007)よりも良好だった。残存AHIは口鼻マスク(7.2±5.2)のほうが鼻マスク(4.0 ± 4.2, P < 0.001)、鼻ピロー(4.1 ± 3.3, P < 0.001)よりも高かった。
 22人(25.9%)の患者は、口鼻マスクがもっとも良好なアドヒアランスだった(残りの63人との比較:4.22 ± 2.14 vs 2.93 ± 2.12時間/晩, P = 0.016)。これらの患者は、NOSEスコアが低く(15点 ([範囲0–35点] vs 40点[範囲10–55点], P = 0.024)、下顎‐下唇点/両眼幅比が大きかった(31 ± 3% vs 28 ± 4%, P = 0.019)。
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(文献より引用)

結論:
 鼻マスクはCPAP療法の初期として好ましいインターフェイスである。鼻閉が少ない患者や、下顎-下唇の距離が顔面中央の幅と比べて大きい患者では、CPAPアドヒアランスは口鼻マスクのほうが良好かもしれない。






by otowelt | 2018-10-09 13:19 | 呼吸器その他

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