本の紹介:プライマリ・ケア医のための糖尿病診療入門
2018年 10月 27日
私たち呼吸器専門医にとって、糖尿病は薬が多くてわかりにくい。敬遠している人も多いと思います。ステロイドが入っている患者さんの糖尿病管理を専門家にお願いすることもしばしばです。
発売日:2018年10月26日
単行本 : 232ページ
価格 : 3,800円 (税抜)
出版社 : 日経BP社
著者: 岩岡秀明 先生
Amazonから購入する
紹介させていただくのは、糖尿病の世界では名の知られた岩岡先生の書籍です。この本、珍しいことに対談で結構なページが割かれているんです。コラム扱いのポジションですが、全体の3~4分の1くらいは対談という印象です。私は、たとえば医学書院の医学界新聞がよくやっているような対談企画が好きです。医療従事者同士が話しているのを見聞きすると、記憶に残りやすいんですよね。説得力やリアリティがある。対談に参加されているのは藤沼康樹先生、南郷栄秀先生、徳田安春先生、高瀬義昌先生というビッグネームです。
われわれ門外漢にとって最も重要な章は第4章の「糖尿病治療薬を知る」です。メトホルミンが第一選択にであることは知られていますが、最近処方が増えてきたSGLT2阻害薬などの新しい薬剤の注意点などが書かれています。プライマリ・ケア医向けの糖尿病の書籍はこれまで岩岡先生がたくさん書かれてきましたが、最新の知識をここでアップデートしておくとよいでしょう。また、第10章の「レセプト査定される処方」は、保険医必読です。これは岩岡先生がよくFacebookで「こういう処方は査定されるんです」という啓蒙をされているので、オリジナリティがありますね。自分の専門分野でも、どういう処方が査定されやすいのか知らない人が多いですし。DPP-4阻害薬の併用や多剤併用といったピットホールが具体例を挙げて記載されています。
タイトル通り、プライマリ・ケア医向けの難易度で、章ごとに対談が散りばめられているので、スラスラと読み進めることができると思います。
発売日:2018年10月26日
単行本 : 232ページ
価格 : 3,800円 (税抜)
出版社 : 日経BP社
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紹介させていただくのは、糖尿病の世界では名の知られた岩岡先生の書籍です。この本、珍しいことに対談で結構なページが割かれているんです。コラム扱いのポジションですが、全体の3~4分の1くらいは対談という印象です。私は、たとえば医学書院の医学界新聞がよくやっているような対談企画が好きです。医療従事者同士が話しているのを見聞きすると、記憶に残りやすいんですよね。説得力やリアリティがある。対談に参加されているのは藤沼康樹先生、南郷栄秀先生、徳田安春先生、高瀬義昌先生というビッグネームです。
われわれ門外漢にとって最も重要な章は第4章の「糖尿病治療薬を知る」です。メトホルミンが第一選択にであることは知られていますが、最近処方が増えてきたSGLT2阻害薬などの新しい薬剤の注意点などが書かれています。プライマリ・ケア医向けの糖尿病の書籍はこれまで岩岡先生がたくさん書かれてきましたが、最新の知識をここでアップデートしておくとよいでしょう。また、第10章の「レセプト査定される処方」は、保険医必読です。これは岩岡先生がよくFacebookで「こういう処方は査定されるんです」という啓蒙をされているので、オリジナリティがありますね。自分の専門分野でも、どういう処方が査定されやすいのか知らない人が多いですし。DPP-4阻害薬の併用や多剤併用といったピットホールが具体例を挙げて記載されています。
タイトル通り、プライマリ・ケア医向けの難易度で、章ごとに対談が散りばめられているので、スラスラと読み進めることができると思います。
by otowelt
| 2018-10-27 00:33
| 内科一般