葉切未満肺切除術における断端細胞診

葉切未満肺切除術における断端細胞診_e0156318_10535567.png 断端細胞診については、確かに十分に検討されていなかったように思います。貴重な報告です。

澤端章好ら.
肺癌に対する葉切未満肺切除術における断端細胞診の臨床的意義
肺癌 58 (5):338─343,2018


目的:
 臨床病期I期肺癌における葉切未満縮小肺切除において,十分な腫瘍断端距離が必要とされているが,断端細胞診の臨床的意義は十分に検証されていないので,その有用性を検証した.

方法:
 臨床病期I期の肺癌に対して葉切未満肺切除を行った症例のカルテを参照して,抽出した情報を匿名化してデータベースを作成し解析を行った.

結果:
 33例(楔状切除22例,区域切除11例)が抽出され,断端細胞診は陰性24例,偽陽性6例,陽性3例に認め,再発を終点とした陽性の陰性に対するハザード比は59.5(95%信頼区間:5.6~630.4)で,腫瘍断端距離を共変量とした多変量解析でも独立した再発の予測因子であった.

結語:
 肺葉切除未満肺切除症例において,断端細胞診を行うことが有用であることが示唆された.





by otowelt | 2018-12-13 00:16 | 肺癌・その他腫瘍

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優
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