集中治療室における間質性肺疾患の死亡リスク

e0156318_10574046.jpg ヘテロなデータなので参考程度です。

Huapaya JA, et al.
Risk factors for mortality and mortality rates in interstitial lung disease patients in the intensive care unit.
Eur Respir Rev. 2018 Nov 21;27(150).


背景:
 集中治療室(ICU)における間質性肺疾患(ILD)のアウトカムデータは、集団の異質性のため限られた価値しかない。この研究の目的は、死亡のリスク因子とICUにおけるILDの死亡率を調べることである。

方法:
 われわれは5データベースを用いてシステマティックレビューをおこなった。50研究が同定され、34研究が組み込まれた。17研究はさまざまなILDの疫学的背景(混合ILD群)で、17研究は特発性肺線維症(IPF群)によるものだった。混合ILD群では、APACHEスコアが上昇し、低酸素血症および人工呼吸器の装着は死亡のリスク因子だった。ステロイド使用は死亡率を上昇させなかった。加齢に関するエビデンスは、結論が出なかった。IPFでは、人工呼吸器の装着と低酸素血症以外の全ての因子で結論が出なかった。院内死亡率は混合ILD群で15研究が有用で(2001~2009年:62%、2010~2017年:48%)、IPF群で15研究が有用だった(1993~2004年:79%、2005~2017年:65%)。1年時点での追跡死亡率は53~100%だった。

結論:
 ILDの疫学的背景にかかわらず、人工呼吸器の装着は死亡率上昇に関連していた。混合ILD群では、低酸素血症とAPACHEスコアの上昇が死亡率上昇と関連していた。ILDの中ではIPFの死亡率がもっとも高かったが、1993年以降は死亡率が減少していた。院内生存率は改善しているが、総死亡率はいまだに高い。






by otowelt | 2018-12-07 00:33 | びまん性肺疾患

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