
Gal Koplewitz, et al.
Golf habits among physicians and surgeons: observational cohort study
BMJ 2018; 363 doi: https://doi.org/10.1136/bmj.k4859
目的:
医師の間でのゴルフの活動パターン(普段からゴルフをしている、専門家間におけるゴルフプラクティスの違い、最良のゴルファーだった専門家、男女医師におけるゴルフプラクティスの差)を調べること。
デザイン:
観察研究。
セッティング:
アメリカの包括医師データベースと、アメリカゴルフ協会のアマチュアゴルファーデータベースをリンクさせた。
被験者:
2018年8月1日時点でのアメリカゴルフ協会データベースにおける、積極的にラウンドした41692人のアメリカ人医師。
アウトカム:
ゴルフプレイをする医師の頻度、ゴルフのパフォーマンス(ゴルフハンディキャップインデックスを用いた)、ゴルフの頻度(過去6ヶ月でのプレイ数)。
結果:
1029088人の医師のうち、41962人(4.1%)が積極的にアメリカゴルフ協会の「アマチュアゴルファーデータベースでゴルフスコアを記録していた。男性は医師ゴルファーの89.5%にのぼった。男性医師のうち、5.5%(37309人/683297人)がゴルフをおこない、女性医師の1.3%(4383人/345489人)よりも多かった。専門分野によってゴルフの頻度に差がみられた。もっともよくゴルフをしているのは整形外科(8.8%)、泌尿器科(8.1%)、形成外科(7.5%)、耳鼻咽喉科(7.1%)で、頻度が低かったのは内科および感染症科(<3.0%)だった。胸部外科、血管外科、整形外科の医師は、内分泌科医、皮膚科医、腫瘍科医の専門家よりも約15%優れたゴルフのパフォーマンスを発揮するベストゴルファーだった。

結論:
特に外科領域において、アメリカの男性医師の間ではゴルフは定着している。ゴルフと患者アウトカム、ケアコスト、医師の幸福との関連性は不明である。