不要な生検を減らすためにもMDDに膠原病の専門家を加えるべき

不要な生検を減らすためにもMDDに膠原病の専門家を加えるべき_e0156318_1543237.jpg まったくもって賛成です。

Levi Y, et al.
Rheumatological Assessment Is Important for Interstitial Lung Disease Diagnosis.
J Rheumatol. 2018 Nov;45(11):1509-1514.


目的:
 間質性肺疾患(ILD)はさまざまな肺実質障害をきたす。現在、呼吸器内科医、放射線科医、病理医を含むILDの多面的チーム(MDT)は、ILD診断におけるゴールドスタンダードである。近年、自己免疫的特徴を有する結合組織病(CTD)-ILDのサブタイプが定義され、リウマチ評価の重要性が増している。われわれは、ルーチンにリウマチ評価をするために、MDTにリウマチ専門医を追加する効果を調べた。

方法:
 新規診断されたILD患者を2つの並行盲検アームで評価した。全患者はMDT(例:既往歴、身体所見、血液検査、肺機能検査、必要なら生検)およびリウマチ専門医(既往歴、身体所見、血液・血清学的検査)で評価された。
 
結果:
 60人が評価された(平均年齢67.3±12歳、55%が男性、28%が喫煙者)。リウマチ評価によって、特発性肺線維症の21%がCTDと再分類された。さらに、自己免疫的特徴を有するCTD-ILDの患者数は、77%まで上昇した。これらには、ANCA関連血管炎、抗ARS抗体症候群、IgG4関連ILDが含まれた。後ろ向きに検討すると、リウマチ評価によって7人の生検と1人の外科的肺生検が不要であることが分かった。

結論:
 ルーチンにリウマチ評価を加えることで、診断の正確性が増し、不要な侵襲的検査を削減できた。





by otowelt | 2019-01-22 00:02 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


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