日本におけるCOPDグループAの患者の特徴

 GOLDのABCD分類は、2015年→2017年版になることでグループC-Dが半減したとされています(Am J Respir Crit Care Med. 2018 Feb 15;197(4):463-469.)。これは、縦軸の気流制限が重症度分類から外れたことによります。
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Oishi K, et al.
Characteristics of 2017 GOLD COPD group A: a multicenter cross-sectional CAP study in Japan.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2018 Dec 5;13:3901-3907.


目的:
 2017年のGOLDによるABCD分類は、グループC-Dの患者がグループA-Bにシフトさせた。グループAは複数の研究においてもっとも多くみられる集団である。グループAの患者さんの特性を理解することは有用だが、これらの問題に関してはほとんど報告がない。

患者および方法:
 これは、日本における一次医療施設または二次医療施設15施設が参加した、実臨床におけるCOPDアセスメント(CAP)研究データベースを用いた多施設横断的研究である。われわれは、mMRCグレード0あるいは1によって層別化したグループAの臨床的特徴を調べた。

結果:
 1168人のCOPD患者のうち、グループAはおよそ半数にのぼった。グループB-Dと比較すると、グループAは若年で、男性に多く、肺機能は良好で、吸入長時間作用性抗コリン薬あるいは吸入長時間作用性β刺激薬による単剤治療を受けている頻度が高かった。mMRCグレード1の患者の頻度は、グループAの約3分の2にのぼった。mMRCグレード0と比較すると、グレード1の患者では増悪の頻度が高い傾向にあり(P=0.054)、有意に肺機能が低かった。mMRCグレードにかかわらず、グループAの患者の60%が吸入長時間作用性抗コリン薬あるいは吸入長時間作用性β刺激薬による単剤治療を受けていた。
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(文献より引用)

結論:
 グループAの患者は全体の約半数にのぼり、若年に多く、肺機能は良好で、グループB-Dと比較すると薬物療法の強度が低かった。グループAの患者をmMRCグレード0あるいは1で層別化すると、増悪リスクや気流制限に差がみられた。





by otowelt | 2019-01-11 00:55 | 気管支喘息・COPD

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