IPFのYouTube動画の質は低い

IPFのYouTube動画の質は低い_e0156318_1543237.jpg IPFとYouTubeに関する珍しい報告です。

Goobie GC, et al.
YouTube Videos as a Source of Misinformation on Idiopathic Pulmonary Fibrosis.
Ann Am Thorac Soc. 2019 Jan 4. doi: 10.1513/AnnalsATS.201809-644OC.

背景:
 患者は健康情報の利用のためのプラットフォームとしてYouTubeを頻繁に使用す。特発性肺線維症(IPF)に罹患している介護者および患者は、この健康情報を使っている可能性が高い。ただし、IPFにおけるYouTube動画の内容と質は明らかでない。

目的:
 IPFにおけるYouTube動画の視聴案内、質、コンテンツを特定し、提供された情報と現行ガイドラインを比較することを目的とした。

方法:
 「idiopathic pulmonary fibrosis」の用語でYouTube動画を検索し、最初の200動画につき検証した。IPFに関する情報を含む患者向けの動画が対象とした。各動画は、臨床診療ガイドラインで説明されているIPFの特徴や治療法、ならびに非推奨の治療法に関連するコンテンツについて評価された。動画の質は、HONcodeスコアリング、validated DISCERN instrumentを用いて評価された。各動画について、ビデオソースと視聴案内の詳細が記録された。

結果:
 102の動画基準を満たした。疾患の全トピックをアセスメントした動画はなく、診療ガイドラインでの潜在的コンテンツ項目数の17%に対応していた。コンテンツスコアは、財団や医療団体、ニュース/メディア組織、独立系医療専門家によって制作された動画のほうが、業界制作動画よりも高かった。

結論:
 患者向けのIPFのYouTube動画は不完全で不正確である。





by otowelt | 2019-01-23 00:53 | びまん性肺疾患

近畿中央呼吸器センター 呼吸器内科の 倉原優 と申します。医療従事者の皆様が、患者さんに幸せを還元できるようなブログでありたいと思います。原稿・執筆依頼はメールでお願いします。連絡先:krawelts@yahoo.co.jp


by 倉原優