KEYNOTE-024試験:PD-L1 TPS≧50%の未治療進行非小細胞肺癌におけるペムブロリズマブOSデータ

e0156318_10535567.png OSデータが追加されました。PD-L1 TPS≧50%以上ではシンプルな選択になりそうです。

Reck M, et al.
Updated Analysis of KEYNOTE-024: Pembrolizumab Versus Platinum-Based Chemotherapy for Advanced Non-Small-Cell Lung Cancer With PD-L1 Tumor Proportion Score of 50% or Greater.
J Clin Oncol. 2019 Jan 8:JCO1800149.


目的:
 ランダム化オープンラベル第3相のKEYNOTE-024試験では、ペムブロリズマブがEGFR・ALK陰性のPD-L1 TPS≧50%の未治療進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対して、プラチナ併用化学療法と
比べ無増悪生存期間および全生存期間を延長した(N Engl J Med. 2016 Nov 10;375(19):1823-1833. )。われわれはアップデートされたOSと忍容性の解析データを、クロスオーバーによって引き起こされる潜在的なバイアスを補正した解析とともに報告する。

患者および方法:
 患者はランダムに3週ごとのペムブロリズマブ200mg(2年まで)あるいは研究者が選択したプラチナ併用化学療法(4~6コース)に振り付けられた。化学療法群に割り付けられた患者は、適格基準を満たしておればペムブロリズマブへクロスオーバーすることが認められた。プライマリエンドポイントは無増悪生存期間で、全生存期間は独立キーセカンダリエンドポイントに設定された。クロスオーバー補正解析は、以下の3手法を用いておこなわれた:簡易2ステージ法、因果推論に基づく補正解析、IPSW法。

結果:
 350人の患者がランダム化された(ペムブロリズマブ群154人、化学療法群151人)。2017年7月10日時点(追跡期間中央値25.2ヶ月)のデータカットオフの段階で、ペムブロリズマブ群73人、化学療法群96人が死亡した。OS中央値はペムブロリズマブ群30ヶ月(95%信頼区間18.3ヶ月-未到達)
、化学療法群14.2ヶ月(95%信頼区間9.8-19.0ヶ月)だった(ハザード比0.63、95%信頼区間0.47-0.86)。
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(文献より引用:OS)

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(文献より引用:サブグループ解析)

 化学療法群の82人がペムブロリズマブ群にクロスオーバーした。簡易2ステージ法を用いたクロスオーバーの補正をおこなうと、ペムブロリズマブと化学療法のOSハザード比は0.49(95%信頼区間0.34-0.69)になった。その他2法の解析でも同等の結果だった。治療関連グレード3-5の有害事象はペムブロリズマブ群のほうが化学療法群よりも少なかった(31.2% v 53.3%)。
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(文献より引用:簡易2ステージ法によるクロスオーバー補正OS)


結論:
 追跡期間を延長して解析すると、EGFR・ALK陰性の未治療進行NSCLCにおける1次治療でのペムブロリズマブ単独治療は、コントロール群でのクロスオーバーがあったものの、化学療法を上回るOSを示した。





by otowelt | 2019-01-12 00:32 | 肺癌・その他腫瘍

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