COPDにおける6分間歩行数と6分間歩行距離の差

e0156318_1633480.jpg 歩数に着目するとは、なかなか斬新ですね。

Zeng GS, et al.
The relationship between steps of 6MWT and COPD severity: a cross-sectional study
IJCOPD, Volume 2019:14 Pages 141—148


背景:
 6分間歩行距離(D6MWT)は、COPD患者の機能的ステータスのアセスメントに広く用いられている。一方で、6分間歩行数(S6MWT)の役割にはほとんど注目されていない。この研究の目的は、COPDにおけるS6MWTとその他の生理学的パラメータの間の関連性を調べることである。

患者および方法:
 安定期COPD患者70人がこの横断研究に連続して登録された。スパイロメトリーやインパルス・オシロメトリー(IOS)、DLCOを含む肺機能検査が安静時に行われた。QOLは、修正MRC息切れスケール、St. George's respiratory questionnaire(SGRQ)、COPDアセスメントテスト(CAT)、臨床COPD質問票を含む健康関連QOL(HRQoL)質問票によって評価された。歩数と距離の両方がその後の6分間歩行検査(6MWT)によって測定された。

結果:
 S6MWTとD6MWTの両方ともがスパイロメトリー、IOS、DLCOパラメータ、HRQoLと相関していた。6MWTの前後いずれにおいても吸気量はS6MWTと有意な相関がみられ(それぞれρ=0.338, P=0.004; ρ=0.359, P=0.002)、D6MWTとは相関がみられなかった(それぞれρ=0.145, P=0.230; ρ=0.160, P=0.189)。ステップワイズ重回帰分析では、最終的なモデルにおいてmMRCグレード、年齢、CATスコアはD6MWTの有意な予測因子だった(補正R2=0.445, P<0.01)。DLCOとCATスコアは、最終的なモデルにおいて、S6MWTの有意な予測因子だった(補正R2=0.417, P<0.01)。
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(文献より引用)

結論:
 S6MWTは、COPDにおける機能的ステータスとQOLの評価に効果的である。また疾患重症度に関連するさまざまなパラメータと有意な相関がみられた。さらに、S6MWTはD6MWTと比較してCOPDの過膨張をより予測しやすいかもしれない。



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by otowelt | 2019-02-06 00:01 | 気管支喘息・COPD

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