間質性陰影の長期的経過を予測する画像パターン

間質性陰影の長期的経過を予測する画像パターン_e0156318_10574046.jpg 大規模コホートから、画像パターンに関する報告です。

Putman RK, et al.
Imaging Patterns are Associated with Interstitial Lung Abnormality Progression and
Mortality
Am J Respir Crit Care Med. 2019 Jan 23. doi: 10.1164/rccm.201809-1652OC


背景:
 間質性の肺内異常影(ILA)は早期あるいは軽度の肺線維症と関連した胸部CTスキャンの放射線学的異常である。ILAは放射線学的な進行と関連しているが、特異的な画像パターンが進行や死亡リスクと関連しているかは分かっていない。

目的:
 死亡リスクとILA進行に対する画像パターンの役割を同定すること。

方法:
 AGES-Reykjavik Studyコホートの5320人においてILA(および画像パターン)がアセスメントされ、ILA進行は3167人で解析された。ILA進行に関連した因子を調べるため多変量ロジスティック回帰が用いられ、死亡までの期間を調べるためにCox比例ハザードモデルが用いられた。

ILAの定義:肺野の5%超にみられる、重量効果ではない間質性陰影。すりガラス陰影、網状影、びまん性小葉中心性結節、非気腫性嚢胞、牽引性気管支拡張、蜂巣肺が含まれる。


結果:
 5年におよぶ期間で、少なくとも1回のCTにおいて327人(10%)がILAを有しており、1435人(45%)がいずれのCTにおいてもILAを有さなかった。ILA患者のうち、238人(73%)が画像上進行を示し、89人(27%)が安定・改善していた。加齢およびMUC5B遺伝子型コピー数は画像上の進行と関連していた。definite fibrosisパターンは、最も高い進行リスクと関連していた(オッズ比8.4、95%信頼区間2.7-25、p=0.0003)。特異的な画像パターンについても、死亡リスク上昇と関連していた。
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(文献より引用)
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(文献より引用)

 補正ののち、probable UIPパターンおよびUIPパターンのいずれもがindeterminate for UIPパターンと比較して死亡リスク上昇と関連していた(それぞれハザード比1.7, 95%信頼区間1.2-2.4, P=0.001;ハザード比3.9, 95%信頼区間2.3-6.8, P<0.0001)。
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(文献より引用)

結論:
 ILA患者において、画像パターンは進行および早期死亡の最大のリスクにある患者を予測するのに役立つ。
 








by otowelt | 2019-02-18 00:19 | びまん性肺疾患

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