AEPは二峰性の年齢分布を示す
2019年 03月 02日
実臨床では確かに高齢者のAEPがチラホラ存在する印象ですが、いかんせんAEPはあまり担当したことがないもので・・・。なぜ夏に多くみられるのか、真の原因は不明のようです。湿度とか環境因子とかいろいろあるんでしょうけど。
Ota K, et al.
Age distribution and seasonality in acute eosinophilic pneumonia: analysis using a national inpatient database.
BMC Pulm Med. 2019 Feb 12;19(1):38. doi: 10.1186/s12890-019-0800-3.
背景:
急性好酸球性肺炎(AEP)はまれな炎症性肺疾患である。過去の研究では、AEPのほとんどの患者は20~40歳とされているが、いくつかの高齢者AEPの症例報告も含まれている。これらの研究ではAEPは夏に多いことが示されているが、少ないサンプル数による限定的なデータである。 そこでわれわれは、国内入院患者データベースを用いてAEP患者の年齢分布および季節性について調べた。
方法:
日本のDPCデータベースを用いて、われわれは2010年7月1日から2015年3月31日までにAEPと診断された患者を同定した。年齢、性別、季節性、入院期間、ステロイド使用、人工呼吸器使用、入院死亡率を含めた患者背景と臨床プラクティスを調べた。
結果:
57ヶ月の研究期間のあいだ、213人のAEP患者を同定した。40歳を若年者・高齢者のカットオフにすると、84人が若年者グループ、129人が高齢者グループだった。AEPの年齢分布は二峰性で、15~24歳、65~79歳だった。統計学的に有意ではなかったが、若年者グループではやや男性優位であった。
AEPは40歳未満の患者では夏(7~8月)にもっとも多くみられ、40歳以上の患者では年中まんべんなく観察された。入院からステロイド投与までの期間およびステロイド使用期間は高齢者のグループのほうが若年者よりも有意に長かった。
結論:
AEPの発症年齢分布は二峰性であり、高齢者ほど季節性が乏しくなる。高齢患者は、治療開始が遅れ、延長する傾向がある。
by otowelt
| 2019-03-02 00:34
| びまん性肺疾患









