関節リウマチ関連肺疾患の治療反応性がよいのはUIPパターン?

関節リウマチ関連肺疾患の治療反応性がよいのはUIPパターン?_e0156318_10574046.jpg 意外な結果でした。ただし、MTX使用率・ステロイド使用率には差があるので、解釈には注意が必要です。個人的にはUIPパターンだからといって何がなんでもMTXを避ける必要はないと思っています。

Hanaka T, et al.
Radiological patterns of pulmonary involvement may predict treatment response in rheumatoid arthritis: A retrospective study.
Respir Investig. 2019 Feb 1. pii: S2212-5345(18)30194-1.


背景:
 肺の放射線学的パターンと関節リウマチ(RA)活動性あるいはRA治療反応との関連性についてはこれまでRA-肺疾患(LD)患者で報告がない。

方法:
 2005年4月から2015年3月までに治療を受けたRA-LD患者を後ろ向きに評価した。RA-LDは、胸部HRCTパターンから3つに層別化された。すなわち、UIPパターン、NSIPパターン、細気管支炎の3つである。DAS28-ESRおよびRAに対する治療反応性(EULAR治療反応基準)が調べられた。

結果:
 合計77人(21人がUIP、23人がNSIP、33人が細気管支炎)が登録された。DAS28-ESRスコア中央値(四分位範囲)は、UIPパターンで5.27(4.76-5.74)、NSIPパターンで5.48(4.26-6.34)、細気管支炎で5.04(3.90-5.66)だった。3群に有意な差はなかった(p = 0.412)。
 MTX使用率は、UIPパターンで9人(43%)、NSIPパターンで1人(4%)、細気管支炎で22人(67%)だった。ステロイド使用はNSIPパターンで多くみられた。
 ベースラインから1年後において、EULAR反応基準を用いて評価された良好あるいは中等度の反応性があると考えられた患者はUIPパターンで19人(90%)、NSIPパターンで14人(61%)、細気管支炎で19人(58%)だった。これについては3群で統計学的な有意差があった(p = 0.014)。多変量ロジスティック回帰分析では、UIPパターンはべースラインから1年後のRA治療の良好あるいは中等度の反応性と有意に関連していた(p = 0.012)。

結論:
 胸部HRCTでNSIPおよび細気管支炎があると、RA治療に抵抗性となるリスクが高いかもしれない。









by otowelt | 2019-04-05 00:48 | びまん性肺疾患

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