慢性咳嗽に対するgefapixant

e0156318_8413789.png 有名なMorice先生の論文です。

Morice AH, et al.
The Effect of Gefapixant, a P2X3 antagonist, on Cough Reflex Sensitivity: A randomised placebo-controlled study.
Eur Respir J. 2019 Apr 25. pii: 1900439.


背景:
 われわれは、誘発咳嗽試験における咳反射感受性に対するgefapixantの効果を検証した。

方法:
 この第2相二重盲検2期間試験において、慢性咳嗽(CC)患者と健康ボランティア(HV)がランダムにgefapixant 100mgあるいはプラセボにクロスオーバーデザインで割り付けられた。引き続きATP、クエン酸、カプサイシン、蒸留水の吸入を、内服後1,3,5時間でそれぞれ実施した。2回および5回の咳嗽誘発の平均濃度(C2、C5)がベースラインと内服後で比較され、これを複合プライマリエンドポイントとした。客観的咳嗽頻度(咳嗽/時間)を24時間測定し、咳嗽重症度VASがCC患者で調べられた。有害事象(AE)がモニターされた。

結果:
 24人のCCおよび12人のHVがランダム化された(平均年齢はそれぞれ61、38歳)。ATPによる咳嗽誘発は、CC群でプラセボと比較したgefapixantでC2:4.7倍(p<0.001)、C5:3.7倍(p=0.007)だった。HVではC2、C5は2.4倍だった(C3:p=0.113、C5:p=0.003)。CC群において蒸留水ではC2およびC5は有意に上昇した(p<0.001)。gefapixantはカプサイシンあるいはクエン酸試験に影響を与えなかった。CC患者において、プラセボと比較してgefapixantは咳嗽頻度を中央値で42%、最小2乗咳嗽重症度VASを18mm少なくした。味覚障害がもっともよくみられるAEだった(HV75%、CC67%)。
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(文献より引用)

結論:
 ATP誘発咳嗽は、gefapixant 100mgで有意に抑制された。咳嗽数や重症度はCC患者で有意に減った。蒸留水はプリン作動性経路を通して咳を引き起こすことがある。



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by otowelt | 2019-05-16 00:25 | 呼吸器その他

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