ALK阻害剤による薬剤性肺炎の頻度

ALK阻害剤による薬剤性肺炎の頻度_e0156318_8124310.jpg 日本人において有意に高いというのはEGFR-TKIも同様の結果ですね。

Suh CH, et al.
The incidence of ALK inhibitor-related pneumonitis in advanced non-small-cell lung cancer patients: A systematic review and meta-analysis.
Lung Cancer. 2019 Jun;132:79-86. doi: 10.1016/j.lungcan.2019.04.015.


背景:
 われわれは、進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者におけるALK阻害剤の薬剤性肺炎の頻度を評価し、ALK阻害剤関連肺炎の予測因子を同定するために、異なるコホートと比較した。

方法:
 MEDLINE、EMBASEを用いて2018年1月30日までのデータを収集した。各ALKの名称を検索し、ALK阻害剤単独で治療されたNSCLC患者から構成される20コホート・2261人の患者が登録された。全グレードの肺炎データを集めた。

結果:
 薬剤性肺炎の頻度は全グレードで2.14%(95%信頼区間1.37-3.34)で、高グレードのものは1.33%(95%信頼区間0.80-2.21)だった。グレード5は0.22%(95%信頼区間0.09-0.52)だった。日本での研究のほうが、海外のものに比べて頻度が高かった(全グレード:6.25% vs 1.14%、p<0.001、高グレード3.31% vs 0.39%、p<0.001)。ALK阻害剤のタイプによって補正をおこなった多変量回帰分析においても、日本におけるコホートは薬剤性肺炎のオッズ比を上昇させた(オッズ比4.329、95%信頼区間1.918-9.770, p<0.001)。
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(文献より引用)

結論:
 進行NSCLCにおける薬剤性肺炎の頻度は2.14%だった。日本のコホート患者ではALK阻害剤による肺炎が多く、日本人患者に対して治療を行う場合には注意が必要である。





by otowelt | 2019-06-26 00:45 | 肺癌・その他腫瘍

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