氷点下の寒気で誘発される咳嗽は喘息と関連

e0156318_9473145.png 寒気による咳嗽は、咳喘息や喘息などの気道過敏性を強く示唆することがすでに示されています。

Koskela HO, et al.
Subfreezing air as a cough trigger and multiple triggers are strongly associated with the presence of asthma in chronic cough.
Respir Med. 2019 May 11;153:26-30. doi: 10.1016/j.rmed.2019.05.004.


背景:
 慢性咳嗽の管理は、咳の原因として背景にどのような障害があるかを認識することが肝要です。特定の咳嗽誘発がその背景にある障害と関連しているかどうかはわかっていない。

方法:
 これはフィンランドの2つの町で行われたサービス業に従事する人におけるe-mailを用いた研究である。質問票には12の誘発因子が含まれた。現在喘息がある人は、喘息と医師に診断されていたり、喘鳴があったりする場合と定義された。慢性副鼻腔炎は、鼻閉あるいは鼻汁のいずれかがあり、顔面痛/圧痛や嗅覚の減退/消失が3ヶ月を超えて存在する場合に定義された。胃食道逆流症は、胸やけや逆流症状が過去3ヶ月の間、週1回以上みられるものと定義された。特発性咳嗽は、これらいずれにも該当しないものと定義された。

結果:
 少なくとも8週間以上の咳嗽を現在有する421の被験者が登録された。氷点下の寒気は、現在の喘息の補正オッズ比上昇と関連しする咳嗽誘発因子だった(補正オッズ比7.27、95%信頼区間4.09-12.9、p<0.001)。咳嗽誘発因子数がもっとも多かったのは喘息で、慢性副鼻腔炎、胃食道逆流症、特発性咳嗽と続いた(それぞれ7.05 [95%信頼区間6.14-7.96], 4.94 [95%信頼区間4.35-5.54], 4.60 [95%信頼区間3.77-5.43], 3.44 [95%信頼区間3.02-3.86], p < 0.001)。5つ以上の咳嗽誘発因子を有している場合、現在の喘息と有意に関連していた(補正オッズ比7.49、95%信頼区間3.96-14.2, p < 0.001)。いずれの咳嗽誘発因子も有さない場合、特発性咳嗽の頻度が上昇した(補正オッズ比2.71、95%信頼区間1.54-4.77, p = 0.001)。

結論:
 氷点下の寒気やその他複数の因子は、慢性咳嗽の患者における現在の喘息と強く関連していた。ずれの誘発因子もない場合、特発性咳嗽の頻度が上昇した。



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by otowelt | 2019-07-09 00:09 | 気管支喘息・COPD

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