女性のCOPD患者のマネジメント水準は高い
2019年 07月 10日
2型糖尿病などでも指摘されていますが、女性患者さんのほうが綿密に来院される印象があります。
Åberg J, et al.
Sex-related differences in management of Swedish patients with a clinical diagnosis of chronic obstructive pulmonary disease.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2019 May 7;14:961-969.
目的:
COPDの女性はより症状が強く、増悪が多く、健康ステータススコアが低く、併存症が多い。しかしながら、性別によってCOPD管理に差があるのかどうかは不明である。この研究の目的は、COPD患者のケアにおいて性差があるかどうか調べることである。
患者および方法:
スウェーデン中央部におけるプライマリケアおよびセカンダリケア施設で、COPDと医師に診断された1329人が組み込まれた。データは患者質問票から得て、そこには患者背景やCOPDケアにおけるデータが含まれた。解析はクロス集計、カイ二乗検定、多変量ロジスティック回帰を用いた。従属変数としてCOPDマネジメントにおける複数項目、独立変数として女性を用い、年齢、過去のCOPD増悪既往、CAT、呼吸困難のレベル(mMRCスケール)、併存症、自己申告の中等症/重症病態、教育水準、BMIで補正した。
結果:
女性はトリプル吸入治療を受けやすかった(オッズ比1.86、95%信頼区間1.38-2.51)。また、どのような形であれ維持治療を受けやすく(オッズ比1.82、95%信頼区間1.31-2.55)、病気休暇をとりやすく(オッズ比2.16、95%信頼区間1.19-3.93)、禁煙治療サポートを受けやすく(オッズ比1.80、95%信頼区間1.18-2.75)、肺炎球菌ワクチンを受けている頻度が高かった(オッズ比1.82、95%信頼区間1.37-2.43)。これらは年齢、疾患重症度、その他の潜在的交絡因子とは独立していた。 (文献より引用)
結論:
COPDマネジメントは性別によって差があり、女性は男性よりアクティブに管理されやすいことが明らかとなった。これが、患者関連因子やケア関連因子によるものかどうかは不明である。
Åberg J, et al.
Sex-related differences in management of Swedish patients with a clinical diagnosis of chronic obstructive pulmonary disease.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2019 May 7;14:961-969.
目的:
COPDの女性はより症状が強く、増悪が多く、健康ステータススコアが低く、併存症が多い。しかしながら、性別によってCOPD管理に差があるのかどうかは不明である。この研究の目的は、COPD患者のケアにおいて性差があるかどうか調べることである。
患者および方法:
スウェーデン中央部におけるプライマリケアおよびセカンダリケア施設で、COPDと医師に診断された1329人が組み込まれた。データは患者質問票から得て、そこには患者背景やCOPDケアにおけるデータが含まれた。解析はクロス集計、カイ二乗検定、多変量ロジスティック回帰を用いた。従属変数としてCOPDマネジメントにおける複数項目、独立変数として女性を用い、年齢、過去のCOPD増悪既往、CAT、呼吸困難のレベル(mMRCスケール)、併存症、自己申告の中等症/重症病態、教育水準、BMIで補正した。
結果:
女性はトリプル吸入治療を受けやすかった(オッズ比1.86、95%信頼区間1.38-2.51)。また、どのような形であれ維持治療を受けやすく(オッズ比1.82、95%信頼区間1.31-2.55)、病気休暇をとりやすく(オッズ比2.16、95%信頼区間1.19-3.93)、禁煙治療サポートを受けやすく(オッズ比1.80、95%信頼区間1.18-2.75)、肺炎球菌ワクチンを受けている頻度が高かった(オッズ比1.82、95%信頼区間1.37-2.43)。これらは年齢、疾患重症度、その他の潜在的交絡因子とは独立していた。
結論:
COPDマネジメントは性別によって差があり、女性は男性よりアクティブに管理されやすいことが明らかとなった。これが、患者関連因子やケア関連因子によるものかどうかは不明である。
by otowelt
| 2019-07-10 00:54
| 気管支喘息・COPD