中等症OSAを有する高齢者にCPAP治療は有効

e0156318_117241.png 高齢者に対するエビデンスって少なかったですよね。非肥満例が多いので、日本人に対してはそのあたりが気になります。

Ponce S, et al.
The role of CPAP treatment in elderly patients with moderate obstructive sleep apnea. A Multicenter Randomised Controlled Trial.
Eur Respir J. 2019 Jun 4. pii: 1900518. doi: 10.1183/13993003.00518-2019.


背景:
 非重症閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)のある高齢患者におけるCPAP治療の効果については議論の余地がある。

目的:
 この研究の目的は、中等症OSAを有する高齢患者における、臨床的、QOL、神経認知的側面に対するCPAP治療の効果を検証することである。

方法:
 オープンラベルのランダム化多施設共同臨床試験において、中等症OSA(無呼吸低呼吸指数が15~29.9イベント/時間)のある70歳以上の高齢患者143人が、ランダムにCPAP治療群(73人)、非CPAP治療群(72人)に3ヶ月間割り付けられた。プライマリエンドポイントはエプワース睡眠スケール(ESS)で、セカンダリエンドポイントにはQOL(ケベック睡眠質問票[QSQ])、睡眠関連症状、不安/抑うつの存在、外来血圧、いくつかの神経認知テストが含まれた。解析はITT集団で行われた。

結果:
 平均年齢は74.9±4.6歳だった。CPA治療群は、ESSを有意に改善した(補正差2.6[95%信頼区間3.6-1.6]、効果量:1)。またいくつかの睡眠関連症状とQSQ質問票を改善した(夜間症状:0.7、95%信頼区間0.3-1、p<0.001、感情面:0.4、95%信頼区間0.1-0.7、p=0.023)。しかしながら、神経認知テスト(不安と抑うつを含む)あるいは血圧に対する効果は観察されなかった。CPAPの効果とESSおよびQOLドメインの改善には正の相関がみられた。

結論:
 中等症OSAのある高齢患者に対するCPAP治療は、日中の傾眠症状、いくつかの睡眠関連症状やQOLドメインを有意に改善させた。





by otowelt | 2019-06-24 00:06 | 呼吸器その他

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